生後3か月~授乳が減って睡眠も減る~
生後3か月になると、ますます授乳間隔を空けても息子は平気なように。機嫌よく起きている時間が増えて、顔を合わせると喃語を発したり、あやすと声をあげて笑ったりする機会も多くなった。
これまでは泣いてばかりで、なんで泣いているのか分からないことに正直いらつくこともあり、「これなら猫と一緒に暮らしているほうがマシだ」と思うこともあったが、少しずつコミュニケーションが取れるようになってきて「ちゃんと人間なんだなあ」とあらためて実感。
とはいえ、まだまだぐずぐず言うのが完全になくなったわけではない。おっぱいもあげたしおむつ替えもしたのに、わんわん泣くは泣く。昼寝をしないときはまったくせず、ただひたすらに泣く。どうしてこんなに泣くのか、眠いのか、眠いんなら好きに寝ればいいではないか!
あるとき、息子が泣くのは「寝ぐずりだな」と確信し、活動時間の限界となる起きてから1時間を目安に寝かしつけたり、1人にして静かに過ごしたりすると、激しい寝ぐずりをせずに昼寝をすることが分かった。個人差はあれど、やはり赤ちゃんはそんなに長くは起きていられなくて、睡眠が大事なんだろうなあと実感した。
「この子はそんなに寝なくてもいけるのかな」と思った時期もあったが、どうやらそうではないらしい。眠いものは眠いし、できるなら寝たいけど、起きすぎてテンションが上がったり興奮したりすると、逆に寝れなくなってしまう。そうなる前に寝かしつけることが大事で、そのほうが何事もスムーズにいく。
とはいえ、夕方にぐずってかかりきりになると家事が一向に進まないので、生後2か月からは朝に夕飯の支度を済ませるようにしており、何でもできるだけ前倒しで午前中に終わらせるようにしていた。そのほうが「あれも終わってない」「これもやらなくちゃ」と焦ることがなく、心のゆとりをもって息子と接することができるからだ。
育児は大変で楽しいことばかりではないが、「心の余裕」さえもっておけば、何とかなる。
心のゆとりができたのは、頻繁に実家に行くようになったことも大きい。私は実家から歩いて行けるところに住んでいるので、お昼ごはんはもちろん、夫がいないときの晩ごはんも、息子を連れて実家に行くようになった。
たとえ30分でも赤ちゃん以外の家族としゃべったり、集中して食事ができたりすることは、心身の負担を大きく軽減した。昔ながらの3世代同居は、子育てをする上で非常に理にかなっているものだ(ただこれは夫ではなく、自分のほうの家族と暮らすことが前提)。やはり実家の家族の存在は大きく、遠慮なく甘えられるのはありがたい。子育てのストレスも緩和された。
しかし、生後3か月になってからあんなにスムーズに夜は寝入っていたのに、ベビーベッドに置いた途端ギャン泣きするようになった。感覚が発達して刺激を受けるようになったからなのか、単純に寝ぐずりの一種なのか、原因はよく分からない。生後2か月前後では寝かしつけを行っていなかったが、抱っこして背中をトントンしてからでないと、なかなか寝ない。
授乳→おむつ替え→絵本の読み聞かせ、という典型的な入眠儀式も行っているが、なんだか眠そうにしていてもベッドに置くとギャン泣き。できるだけ抱っこ以外の方法で寝かしつけたいが、あまりにも泣かれるので、諦めて抱っこして歩き回って寝かせている。これが「入眠儀式」と思われないといいのだけれど……。今はこれしか方法がないから仕方がない。成長とともに寝る前のギャン泣きはなくなるという記事もあったので、それを信じて寝てくれる方法で寝かしつけていた。
生後3か月の変化としては、おもちゃを掴めるようになったことが挙げられる。
それまではおもちゃを大人がかざして遊んでいたが、手で持たせてあげると、おもちゃをしばらく握るように。ときには、おもちゃを振りかざすことも。おもちゃを掲げて「あーあー」と何やらしゃべりかけている様子は、とてもとても愛おしい。胸の前で指を絡めたり、足をあげてこねこねしたりするようにもなった。
これまでは寝てばかりで反射的な動きが基本だったのが、自分の意思で手足をだんだんと動かせるようになったと感じる。そうした変化が睡眠退行として表れているのかもしれない。
授乳の負担は減ったものの、睡眠に関する新たな悩みが噴出した生後3か月だった。