嗚呼なんて面倒な幽霊屋敷:終
終「僕の話はこれでおしまい。」
「そのあと、どうなったんだよ。」
神崎の姿をした何かが語りだしたのは、一人の女子高生が友人と肝試しに行って、人形の中にいた何かと対峙し、そして人形の中に取り込まれた、という話。視界の隅にうつる人形が、いやに目について敵わなかった。
「さぁ?意識がはっきりしたときにはもう屋敷には誰もいなかったし、どうなったかなんて知りやしねぇよ。って、しまった、僕自身の話みたいに話してしまった。」
「お前がゆりなんだろ。」
「ただの作り話かもよ。」
「お前は