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E.Zuiko 25mm f4がやってきた

今年最後の物欲全開

みなさま、暮れのご準備は捗っておりますでしょうか。
クリスマス嫌いが高じて廃止にして久しい、私おしゃまにとっては、なんとなーく気がのらない季節だったりします。
あいかわらずな近未来の孤独死予備軍であるにもかかわらず、また世の単身者に比して、確実に可処分所得は少ないなか、またしても奥で中古レンズを買ってしまいました。
その名をオリンパス E.Zuiko Auto-W 25mm f4といいます。

f2.8よりコンパクトな広角レンズ

そう、先にお迎えしたペンFT用の交換レンズ、広角ですね。
25mmといえど、ハーフサイズなので35mmフルサイズに換算して約35mm相当の画角。
同じオリンパスのXAと同じくらい。

ペン用広角25mmには、もっと明るいf2.8もあり、かつて持っていたFTの1号機とともに手放しましたが、このf4や、もっとも普及している標準レンズ38mm f1.8に比べて大きかったように記憶しています。
このf4は開放絞りは暗い代わり、その38mm同等のサイズで、この可愛らしいサイズの一眼レフにはよく似合っている…と思いませんか。

それゆえに前玉の奥にみえる絞り羽根はめっちゃ小さく、マイクロフォーサーズのM.ZUIKO DIGITAL 17mm f2.8並みかも。それも35mm判で34mm相当というし、なにか近しいものを感じます。

その17mm f2.8で撮影
TTLナンバー入りの絞り環

状態としては、薄いカビがある程度と記載がありましたが、肉眼ではわからないくらいのレベル。
即決価格がやや高め設定だったためか、手を出す人がいないうちにポチッとしてしまった次第。
経年を考慮すれば、すごくきれいな個体でした。

ペン用広角レンズには、もっと短い28mm相当の20mm f3.5というのもありますが、いずこのショップ、出品者も強気な価格付けてるんですよね…
それ、ジャンクですよね? というものでも。

ちなみに一緒に写っているのは、マンフロットの797 Modpocket カメラスタビライザーというミニ三脚(4点接地だけど)。
廃番になって久しいようで、おしゃまも数年前に中古で入手しました。
現行品(といってもだいぶ前に持ってたやつだから)はスプリングが可動部に入っている3点接地するものですが、肝心な三脚孔にねじ込む赤いビスが容易に落っこちるので紛失して使えなくなり、もうどっかに行ってしまいました。

ペンFTの露出計その後

でっ このレンズが届いてから、内蔵露出計の精度、あまりあてにしてないとはいえ試してみたくなりましてね。
かつて手放した1号機もこの部分不動だったから、どういう状態が正常なのか知らないんですよね。
ことし○タムラで安く買ったセコニックオートリーダー、これも中古だから精度はわからんけど、見比べてみると、室内ではどうも1〜2段、FTのほうがオーバー気味のようでした。

あいほんにて、接写を試みる


ふふーんファインダー内の表示、オーバー&アンダー側にある赤い部分も動くんですねえ…ペンEEシリーズの赤ベロみたいですが、それとは違い、シャッターが切れなくなることはない。
しかしそこが動くのは夜の室内で1/4以下にシャッター速度を落としたときだけ。
しかも晴れた屋外では、なぜか指針自体が開放絞りの位置を指したまま動かない。
こりゃあだめだね…

試し撮りしてみた【作例】

今回入手したものには、キャップ類は一切含まれないので、また別にリアキャップを買わないと、交換レンズを持ち歩くことができない。
なので、今回現像した1本ぜんぶ、25mmで撮ったものです。
フィルムはコダックカラープラス200
11月下旬から12月なかばにかけて、72枚撮り切るまで長かった。
冬至に向かって日照時間どんどん短くなるなか、平日はなかなか写真撮れないなあ と思ってましたが…

ついでに言うとこのFT 2号機ですが、フィルムカウンターに不具合でもあるのか、今回は64枚目以降回らなくなり、そろそろおわりやろというあたりで巻き戻しましたら、ちょうど最後まで使い切れたようでした。
さらに巻き上げようとしてたら、最後多重露光になってたでしょう。


届いた翌日、青葉区八幡のサンアンドムーンカフェというお店に。
おしゃまは、人の縁がないと、なかなか新しい喫茶店には行きません。
このお店ならでは(?)のメニュウ、お餅のワッフル「モッフル」の新種「あんバターモッフル」をいただいてきました。

上の写真だと歪曲があるようにもみえますが、これはお店の前の地面に勾配があるのを意識してなかったからです(汗)
下の写真をみれば、むしろ歪曲が小さいように感じませんか。
けっこう色の乗りもこってりしている気がしました。

数年前まではフジカラーのお店だった…遅かった

絞りにもよるでしょうが、中間絞り以上だとシャープですね。はっとします。

カフェの店主のお兄さんにおしえてもらった「タコ公園」に行ってみました。

また別の日。
いつもの星空カフェへ「おしゃま画報」15号納本。
かえりにB(バルブ)で三脚なし夜間撮影を試みるも見事にブレる。

そして日曜日。
太白区西多賀のcafeこもれびさんへ15号を届けに。
チーズケーキが人気のお店なのですが、この日は次の配本先へ行くのでコーヒーのみいただきました。

また別の日。

そして12月に入り、フィルム使い切ろうと思い、気温が上がった土曜日に仙台市の西、川崎町から国道457号で秋保へと北へ進路をとり、右回りに仙台市内へかえってきた。

逆光のとき、斜めにフレアが映り込むのは、カビの影響でしょうかね?
フードもないし…
ハレーションは旧いレンズなのであっても不思議ではないですが、絞り羽根の形状で角張っているんでしょうか?

f8くらい
f11だったかな
川崎町本砂金
火の見もめっきり見かけなくなった

個人的に刺さる、ガソスタの廃墟。
原付二種に乗るようになって何軒撮ったでしょうか。
ここ本砂金(もといさご)のスタンド跡周辺は、国道なのに道幅が狭く30キロ規制区間。
フィルムがここでおわってしまったので撮れなかったものの、近隣にも廃墟が立ち並ぶ。
むかし仙台からの路線バスが通っていたとは俄には思えない。
白石市から岩手県一関市まで、東北道より山側をジグザグに縦断する国道457号線は、酷道区間もあれば交通量の多い幹線的なところもあるけれど、ふつうに考えれば好んで走るのはライダーぐらいだろうね。
この日もバイクのほうが多かった気がする。じぶんが乗ってるからひいき目かも知れないですけど。

色合いが好みならば

なんとなくいつものように説明とか蛇足が多くて申し訳ないですけれど、
写りのほうは如何でしたか。
個人的には、買ってよかった、と思えます。
オークションやフリマアプリ、通販で買うならば、出品者の評価はもちろん、
カビ、クモリ、バルサム切れなどのマイナス面の記載は必ず確認しましょう。
オールドレンズに関して、瑕疵がまったくないことは逆に考えにくく、
いいことしか書いていない商品および出品者には注意すべき、
と言うよりかは敬遠すべきと考えます。
光学系の状態を照射している画像があれば、できれば拡大してみることをおすすめしますが、今回の作例のように、逆光撮影で影響が出ることも考えられます。
白バックの画像ではそこまでわたしも見抜けませんでしたが、欲しいのであれば
「旧いレンズだから必ずなにかはある」と割り切って、なるべく状態の良い個体を探しましょう。
今回逆光時にフレアが出ていましたが(原因は正直なところわからない)、それを逆手に取るもよし、影響しないシチュエーションで最大限に印象的な画作りに腐心するもよし。
「色の白いは七難隠す」といいますが、逆もまた真なり。
アレブレ粒状感が強いだけがフィルム写真ではないとは思う一方、デジタルのようにノイズ的なものすべてを排除しない、おおらかな楽しみ方もありではないかとも思いますが、みなさまはどうお考えでしょうか。



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