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6歳が知っていること


私の姉には3人の子どもがいます。

12歳と6歳と5歳。

おばさんは溺愛するだけなのでいい身分ですよね。


私のことを知っている人はわかると思いますが、私はかなり性別がわかりにくい見た目をしています。わざと。

性別なんてくそくらえだ!と思う反面、自分のことを女性だと認知しているし、きっと「女性だから」得したり損したりしていると思う。悔しいけど。


去年の夏、実家に帰省していた時のこと。

1ヶ月くらい休職していて暇だった私の楽しみは甥っ子と姪っ子を迎えに行くことでした。

姉と私の姿が見えるとすかさず先生がすごい勢いで子どもの名前を呼びます。
一人の先生が叫んだら違う先生も叫ぶ。素晴らしいチームワーク。

そしていつもと違う顔ぶれにはしゃぐ甥っ子と姪っ子。

駆け寄り飛びついてくる愛おしい怪獣たちの手を引いて帰るのが至福のひとときでした。

そんな日が3日ほど続いた、ある夜。

「あいはお姉ちゃん?お兄ちゃん?」

と甥っ子が突然 聞いてきました。

(はは〜ん。友達に聞かれでもしたんだな😏)

「どっちでもいいよ、決めていいよ^^」

と言ってみたら甥っ子は少し悩んで

「う〜ん、あいは人間!」

とピカピカの笑顔でバシッと言ってきた。

「大正解〜〜〜〜!」となったのはいうまでもありませんが、
大人でもなかなか出せないであろう答えを6歳が誰にも教わっていないのに言えることがただ嬉しくて、この子達が大きくなった時の日本はできるだけいい国であって欲しい。そのためにも今の私たちが頑張らなくちゃと強く感じました。

まだまだ性別や国籍や様々な差別が蔓延る時代ですが、しょうもない既成概念や価値観は捨てて常に自分自身を疑い、表面じゃなく中身と付き合えるように。

私たちは man / woman 以前に human だということを甥っ子に気づかされた、そんな夏。



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