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3人子持ちママなUXデザイナー(40代)が、人生初のスタートアップに転職して七転八起してるってよ

はじめまして!
株式会社GaudiyでUXデザイナーをしておりますOsugiと申します。

プライベートでは、下から4歳・8歳・11歳(2023年4月時点)の3人の子育てもしておりまして、毎日、仕事に育児に家事にとドッタバッタと慌ただしい日々を過ごしています。

普段、こういった記事を書く機会が皆無なため、大変緊張して手汗・脇汗かいたりラジバンダリのどきどきな状況ですが、今後のキャリアに悩んでいらっしゃるであろう、地球のどこかのあなた(そう、あなた!)に届くといいな、私の経験が少しでもお役に立てるとこれ幸いだな、という気持ちで、頑張って最後まで書かせていただきたいと思います!

ダブルダッチネタ知ってますかね…?w(画像出典

私自身、現在40代でして、社会人歴約20年を過ごしてきておりますが、これまで本当にたくさんのことに悩み、葛藤してきました。

今回は、

  • 20代でUXデザインに出会った話

  • 30代で出産育児を経てライフステージや選択肢が変わった話

  • 40代でスタートアップへの挑戦に至った話

という感じで、なんとなくの年代ごとで私のキャリアストーリーをご紹介させていただきたいと思います。


20代でUXデザインに出会った話

新卒→中途転職を2回経験→Gaudiyという流れで今に至る訳ですが、まずは20代の社会人としてのキャリアスタート前後、どんなことを思考し経験し選択したのかをご紹介したいと思います。

新卒で制作会社に入社

大学時代に履修した佐藤雅彦さんの授業※で「広告」の面白さを知ったことから、社会人になったら広告代理店に入ってものづくりをしたいぜぇえええ!!!と熱望していたものの、希望する広告代理店からはどこからも内定がもらえませんでした。それでも、どうしても諦められない!と思い、広告の制作会社に入社しました。

※ものごとの考え方・伝え方のおもしろさを教えてくれた佐藤雅彦さんは、尊敬する方の1人です。


入社後、WEBディレクターとしてのキャリアをスタートし、4年半ほど広告の受託制作業務を担います。メインはWEBで展開するプロモーションの企画立案・制作進行業務でした。さまざまな案件を担当する中で、自然と「作る」マインドから、作ったもので「ユーザーをどう動かすのか」というマインドにシフトしていったように思います。作るはあくまで手段で、目的はユーザーに楽しんでもらうこと・ユーザーに動いてもらうことだ、と。


そのマインドになってくると、これまた自然と、自分のwillとして、「もっとユーザーの近くに行きたい」「ユーザーと直接的な接点を持ちながら、その設計の意思決定に自分自身が関われるようになりたい」というマインドに変化していきました。そうなると、受託型の制作会社にいる以上は、そこの意思決定が会社の性質として難しいという壁にぶつかったため、事業会社に行こうという初めての転職の意思決定をするに至りました。

        ただただ、ユーザーのもっと近くへ行きたい

Osugi


事業会社に転職し、「UXデザイン」思想と出会い天職と感じる

2社目の事業会社では、自社サービスのユーザー画面の設計業務を担いました。

当時はまだUXデザインという言葉はあまり聞かず、引き続きディレクター的な役割で、サービス面の設計を担当します。0→1フェーズの立ち上げ、1→100フェーズのグロースなどさまざまな経験をする中で、ちょうど2006年頃に「UXデザイン」という思想に出逢います。ちょうどFacebookが日本に広がり始め、会社のセミナーで、「これからはUIデザインからUXデザインが大事になる」という話がされていました。

その際に、それまで自分が大事だと感じていたものの、点と点がすっと繋がった感覚を覚えました。

出典『スラムダンク』名シーンより(井上雄彦、集英社)


ユーザーを動かす上で大事なのは、行動を把握しデザインすること(=ユーザーエクスペリエンスデザイン)なのか!さらにそこからはUXへの興味がどんどん広がり、人間中心設計にも興味を持ったり、そのかの思想や考えをプロダクトの設計にも意識して生かすようになりました。

今でも常に意識する「UXの5段階モデル


すると、表層のデザインではなく、もっと意識レベルでデザインを行えるようになり、着実にプロダクトをより良い方向に導いていけるようになった気がします。結果は、定性的な面だけではなく、定量的にも如実に現れるようになりました。

私が「普通の人」だからこその強み

周囲には、本当に優れたメンバーがたくさんいました。そんな中で、自分の強みは何なのか、優れているところは何なのか、よくわからず自信を持てない時も多分にありました。ただ、UXデザインに出会ってからは、「普通である」ことがとても大事だし強みである、と思えるようになりました。

普通だからこそ、たくさんのユーザーの気持ちや様々なバックグラウンド・環境制約などを知りたいと思うし、そこに寄り添って、より使いやすい・楽しいデザインにしたい、その人たちの役に立ちたい・貢献したいと強く思う。そのwillこそが私の強みであり、行動の源泉なのだと。誰しもが、普通に、当たり前に、ユニバーサルに、生活の中で、わくわくしながら使えるデザインを提供したいと思っています。

映画「THE FIRST SLANMDUNK」より。花道のセリフに共感を感じます。

30代で出産育児を経てライフステージや選択肢が変わった話

UXデザインに出会って、天職だ!心の底から楽しい!と意識できてからは、職種的なものへの迷いはもはや無くなっていました。そもそも、人の役に立ちたい、必要とされたい、というマインドが強かったので、UXデザインとの親和性が高かったのかもしれません。「天職」認識後は、それをもっと突き詰めていきたい、もっと高みを目指したいと思うようになりました。


出産・育児、仕事との両立を模索する中で、「完璧」を手放した

プライベートでは、結婚を経て30代に入ってすぐ1人目を出産します。その後仕事と両立しながら2人目、3人目を出産したので、30代はほぼ出産・育児・仕事両立のドタバタ時代(今も引き続きですがw)を経験します。

特に1人目の復帰後は、本当にあらゆることが大変でした。まだ当時はリモートワークがなかった時代で、毎日出社必須、送りとお迎えがあるので時間も有限、その中で子供を産む前と同等の仕事や成果を出し続けなれば!というプレッシャーの中、終わらない仕事を持ち帰り、徹夜で乗り切るなどの無理をしてしまっていました。

もともと、完璧主義な体質があり、とにかく「完璧にこなす」マインドが高かったのですが、育児家事仕事の3つの草鞋を履く中で、そんなことが持続可能な訳がありません。

毎日疲労困憊な当時のOsugi


そうこうしてるうちに2人目の出産を経て、いい意味で「完璧を捨てる」ことができるようになりました。というか、捨てざるを得なかった、という表現の方が正しいかもしれません(笑)。とにかく何もかもが回らない、手が足りない、時間も足りない、足りないものだらけの中で「やらない」選択をする他なくなったのです。

いい意味で、育児との両立の中で自分の時間に制限ができたことで、本質的な大事なことに時間を使うことに集中できるようになりました。完璧を手放すことで気持ち的にも時間にもゆとりが生まれ、瞬時に取捨選択ができるスキルが磨かれました。これは育児という制約の賜物で、だらだらと時間を過ごしていた独身時代とは全く違う時間の使い方をするようになりました。

完璧を手放し、やらないことを意識的に選択するようになりました
(画像出典:ウチ、“断捨離”しました!

やっぱり仕事って楽しい!次の成長やチャレンジは何か?を考えていた30代後半

仕事をせずに家庭に注力するという選択肢も取れたかもしれませんが、産後復帰して毎回思ったのは「やっぱり仕事って楽しいぞぉおおお!!!」ということでした。社会との接点があること、自分を個として認められること、ユーザーに喜んでもらえること、一緒に働く仲間が素敵だということ、そして自分がキャリアを通じて成長できること。こんなにたくさんの経験ができるなんて最高ですよね。辛いと思うことはあっても、仕事を辞めたいと思うことは一度もありませんでした。

そんな中、3人の出産を経て30代後半は、これまでの経験を活かしてさらに次の新しいチャレンジがしたいなと思うようになりました。

このチャレンジは難しそうw
(出典『スラムダンク』井上雄彦、集英社)

振り返ると、0→1だったり、1→100だったりのフェーズをそれぞれ経験することはあっても、UXデザイナーとして本当に柔らかく不確実性の高い超初期フェーズのUXデザインに関わったことはあまりありませんでした。

そして、チャレンジテーマとして見えてきたのが「柔らかい0→1プロダクト&UXデザインの力でユーザーの行動変容に貢献する」。そんな中で出会ったのが、Gaudiyでした。

40代でスタートアップへの挑戦に至った話

次のチャレンジテーマが見えてきたその時、YOUTRUSTでお声がけいただいたのがGaudiyという会社でした。

当然、初めて聞く会社名でしたし、何をやっているのかも全く知らなかった。WEB3やエンタメなども、自分の中では(正直)あまり考え(というかこだわり)がなかった。ただ、とても興味を持ったのが、文面に私がテーマとしているあらゆるキーワードが入っており、もしかしたら次のチャレンジに合致するするかもしれない、と感じました。(ここは、人事広報の山本さんがめっちゃ優秀なポイントですねw)

「ファンコミュニティサービスを開発・提供」
「UXデザインの強化」
「ファンにとって最高の体験を届ける」

一部抜粋がこちらのキーワード

WEB3だったりブロックチェーン技術には全く疎かったので、その点が不安ではあったのですが、カジュアル面談から接点がスタートし、CEOはじめ色々なメンバー(パパママともたくさん話させていただきました!)をご紹介いただき、色々な不安点が解消するとともに、どんどん興味が湧いていきました。

わくわくっ!

私が「人」と「カルチャー」軸を大切にする理由

チャレンジテーマのほかに、私の中での企業を選ぶ大切な軸として、「人」と「カルチャー」の2つがありました。なぜなら、プロダクトを構成するのも、イケてる組織を作るのも、全ての源泉は人でありクセ強なカルチャーであるからです。

前のめり人材が多いのか、ボトムアップなカルチャーがあるか、常に組織自身がアップデートを許容し、進化しようとしているのか。そこがとても大事だと感じており、面談や選考を通してさまざまなメンバーと会話する中で、そこが確信に変わっていったため、最終的にジョインし挑戦することを選択しました。

Gaudiy入社後の七転び八起きの話

入社したのが2022年10月だったのですが、そこからは決して順風満帆だった訳ではありません。お試し入社中の最初の約3ヶ月は、本当に失敗の連続で悩む日々が続きました。その中でも、私の中で自身をアップデートするターニングポイントとなった、2つのエピソードを赤裸々にご紹介したいと思います。

①過去の成功体験や「自分の当たり前」をそのまま輸入しようとして失敗
「UXデザインのプロセスはこうあるべき」、「だから型としてはこれを使うべき」。自ずと過去の経験からの成功体験や、うまく回るための型が出来上がっていたので、それをそのまま輸入しようとしたところ、社内メンバーからさまざまな異論反論オブジェクションが出てしまい、このプロセスや型の導入は早々に頓挫します(笑)。

会社のフェーズだったり、組織体制だったり、Gaudiyとしての最適なやり方だったり、現場の課題感だったり、さまざまな変数があるのに、そこを無視して唯我独尊突っ走ってしまったので、当然の結果だったのですが、この失敗を通じて、本質的な課題に向き合うこと、メンバーと対話すること、本当に最適が何なのかを見極めタイミングも含めて取捨選択することの大切さを再認識しました。

CEOからのお試しフィードバックでも、「自分が活躍しようと思わないこと」と言われ(笑)、そのマインドが強かったかもしれないと自省する良い機会だったなと感じています。

失敗は次の成功へ!ウシ!
(出典『スラムダンク』井上雄彦、集英社)

②メンバーとの衝突を経験し、「自分らしく」働くことができなくなった日々
Gaudiyでは、基本的にすべてのコミュニケーションはオープンで行うというルールがあるのですが、ある日突然DMで、私の仕事の進め方に対する批判メッセージをとあるメンバーからもらったことがありました。お互いの仕事のスタイルやタイプが違うこと、その他さまざまな要因が重なってそういったことが起きたのですが、私としてはその内容がとてもショックで、心理的安全性が低くなってしまったのです。毎日悩みましたし、寝られない日々も経験しました。

ただ、この事象を受け止め解決しないことには、自分らしく働けない・前に進めないと判断し、周囲のメンバーのサポートもいただきながら、当事者同士で対話する機会を設け、お互い腹を割って話すことで、お互いのモヤがどんなポイントにあったのか、それをどう解決すれば気持ちよく仕事ができるのかをクリアにすることができました。問題はお互いの「バイアス」だったと感じています。その課題に向き合い理解し対話することで、その後は本当に良好な関係を再構築することができ、良き仲間になっています!

バシッ!!!ウシ!
(出典『スラムダンク』井上雄彦、集英社)


わかったことは、「まだまだ成長余地が山ほどある!」

前述の①や②の経験を通じて、改めて、自分の強みや弱み・課題と対峙することができましたし、この機会によって、自分を大きくUPDATEできたなと感じています。思ったことは、40代になっても、まだまだこういう機会があるし、そういった機会によって自らを変えることができるのだ、ということです。(年齢なんて、本当に関係ないですね)

また、こういった課題にぶつかる時、必ず寄り添い助けてくれるメンバーがいます。本当に本当に、大切な財産だなと感じます。それはやはり、自分が「人とカルチャー」を大事にしてるとお伝えしましたが、その要素が本当に大きいんだろうなと感じています。みんながあるべきだったり心地よく働ける状態を考え、「モノ」ではなく「コト」に向かうために助け合い前進する、そんな組織って本当に素敵だなと思うのです。

最高の仲間と一緒に成長したい
(出典『スラムダンク』井上雄彦、集英社)

キャリアを考える上で、ぜひみなさんに大事にしてほしいこと

人間って本当にいつでもどこでも成長する機会に溢れてて、それを生かすも殺すも自分次第だなと思います。私の座右の名が、過去に在籍していた会社の創業者の言葉なのですが、「自ら機会を作り出し、機会によって自らを変えよ」というものがあります(古代中国の哲学書、易経にある、「窮すれば変じ、変すれば通じ、通ずれば久し」をアレンジしたものだそうです)。

いつも、迷う時、悩む時は、この言葉に向き合い、選択することが多いです。

無限に広がるキャリアや人生の選択で迷う時は、ぜひ、「あなたはどうしたい?」を問いかけ、よくわからないけどわくわくするなって思う方を選択してみることをオススメします。

・年齢関係なく成長する機会は人生においてずっとある
・大事なのは「自分がどうあるとHAPPYなのか
失敗した方がいい、打席にいっぱい立った方がいい、そうすることで学びが最大化される
HOWや選択肢は常にいっぱいあるし、正解もない(大企業でスペシャリティ発揮、スタートアップでカオスを乗り越える、さまざまな職種や役割を経験して最適なものを選ぶ、家庭で自分のVALUEを最大限に発揮、、、などなど)
・自分に制約をつけず、いったん無邪気にわくわくする方を選んでから、色々紐づく課題を解決するのがよさそう
・人生一度きり。やらないで後悔するより、やって後悔しよう

そういえば、不思議の国のアリスのチェシャ猫って、素敵なこと言ってたんですね、この年になって初めて知りました。

ディズニー『不思議の国のアリス』より

`Would you tell me, please, which way I ought to go from here?'
『ここからどこへ行ったらいいのか教えてくれませんか』(アリス)

`That depends a good deal on where you want to get to,' said the Cat.
『それは、あなたがどこへ行きたいかによるね』 (チェシャ猫)


出典:ルイス・キャロル著 ”不思議の国のアリス” アリスとチェシャ猫の会話


ここまで読んでいただき、ありがとうございます!!!

この記事を読んで、よもやま的に色んな話聞いてみたいわ〜と言う方がいらっしゃいましたら、カジュアル面談などでお話しできると嬉しいです!
ぜひこちら(YOUTRUST)よりお気軽にご連絡ください

(出典『スラムダンク』井上雄彦、集英社)

気軽にご飯いきましょう!
https://about.gaudiy.com/designer-gohan

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