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情報を洞察し経営に生かす、次代のインテリジェンス人材になろう!

こんにちは。オシンテック代表、探究インテリジェンスセンター センター長の小田真人です。

皆さん最近、インテリジェンスという言葉を聞くようになってきたのではないでしょうか。

内輪の話ですが、うちの会社は「オシンテック」=オープンソースインテリジェンス(オシント)+テックが社名の由来。オシン+テクノロジーの会社ではなく、オシント+テクノロジーです!大事なので2回言った。

オシンテック公式キャラクター オシンちゃん

そういえば、◯×総研の新組織にインテリジェンス部門ができたりだとか、最近ややメジャー化の兆しがあるインテリジェンス。
うちの会社もメジャー化に少しは貢献しているのかな?とか思いつつも、インテリジェンスというのは昔からあり、そしてずっと日本に足りないと言われている言葉です。

さて、今日はこれから活躍が約束されている、インテリジェンス人材について書いてみたいと思います。

インテリジェンスって?

夜空を見上げます。何が見えるでしょうか?

  • 星が見える(それはそうだ)

  • オリオン座だ、秋も深まったなぁ(星座の知識があってこそ)

  • 北極星が見えるから、北はこちらだ(実用的!)

  • 北斗七星の傍星までくっきりと・・・(北斗の拳??)

同じ夜空を見ても、見える景色は同じはずなのに、人によって捉え方や見出す意味は違います。それは、背景にある知識や、問題意識に支えられていたりします。

大事なことは、情報に対して「反応」じゃなくて、自分の頭で「洞察」することです。インテリジェンスを日本語訳するならば、私は「自分軸での洞察力」としています。

多くの人が行う「反応」と「洞察」の違い

情報サイトやSNSをショッキングなニュースや煽り文句が飛び交います。
こういう煽り文句はどんどん派手になっていって、「全米が泣いた」とか、当たり前のように見ますよね(全米って誰よ)。

アテンションの取り合い合戦の中、真摯にものを伝えようとしても、埋もれに埋もれてもう気づいてももらえない。ここに文句を言いたくなる気持ちは分かりますが、文句を言っても変わらないのも現実。

そして、その大量に溢れる情報に対して、多くの忙しい人たちが行うのは、「処理」と「反応」

押し付けられる情報をどんどん「処理」していきます。ああ忙しい。
そして、「すごい!」「素敵!」「かわいい!」などと「反応」していく。

さらに、エコーチェンバーとも言いますが、いいね!ってした記事と似たような記事ばかりが集中的にあなたの元に届く・・・毎日毎日、無料メディアから、このようにして情報を摂取していくと、何が起きるか。

これって、時間をかけて、ゆっくり洗脳が行われるようなものですね。なかなかメディアとの付き合い方は難しいものです。悪い人はいなくても、経済合理性に従っているとこうなってしまう。

じゃあ、どうすればいいの?

まずは、主権を自らに取り戻すことです。

どういうこと?

つまり、自分で情報を取りにいくように、情報収集の仕方を変えることです。

これを1年続ければ、確実にモノの見え方が変わってきます!

そして、大事な「洞察」

  • 起きた出来事の解釈ができる

  • 別の事象と共通する補助線が引ける

  • 過去の経緯と結びつけられる

  • 次に起きうることに想像力が働く

こういう頭の使い方をするんです。それも、数年単位で、自らの行動として実践し続けるんです。

文字にしてしまえば簡単ですね!
インテリジェンス人材の要諦は、「自ら情報を取りに行き、洞察をする習慣を身につける」

ですが、実際に身につけるには、行動変容が伴います。多くの人にとっては自分の快適なルーティンを変えねばなりません。一体どれほどの人が身につけることができるでしょう。

これこそ、文字を読んで分かった気になる事と、本気で向き合う人の差が出る部分です。

自分軸での情報収集と洞察、そしてそれに基づく倫理観と決断力。これを身につけている人が、活躍の約束されている「インテリジェンス人材」ですね。

インテリジェンス人材は経営に直結する!

さて、ここでインテリジェンス人材。具体的にはどんなふうに活躍するのでしょう?

例えば、SDGsが制定されたのが、2015年。そして、日本で多くの人がSDGsを大切と言い始めたのが2020年頃でしょうか。

タイムラグが5年ありますね。この5年の間に自ら情報収集し、SDGsに向けて動いていた人がインテリジェンス人材の素養がある人です。

もう少しメタに言うと、世界が直面する、本質的な課題と現状の差を、論理的にファクトベースで説明し、組織を動かせる人。

実は、私自身、創業のタイミング(2018頃)に多くの企業の幹部の方とお話をしていましたが、気候変動への説明責任やプラごみ問題などの社会課題に対する説明が社会や若い世代へのメッセージになると言う考えを持つ経営幹部の方は、日本においては多くはありませんでした。

ですが私は、世界で起きていることを知っていましたので、早晩そのようになるという確信を持っていました。思惑通り、菅政権の脱炭素宣言以降、気候変動に関しては日本でもそのようになりました。早くに取り組みを始めた企業は、先進企業としてシェアを拡大しています。

では、これは予想が「当たった」のか?
確かに「当たった」と言うことはできるかもしれません。ですが、私からすると、確度90%超の話が「いつこの国で起きるかな」と観察していた、という感覚と言う方が近しいです。

他には、海に流出するプラスチックが世界の問題になる、と言うことが分かっていた時に、エコバッグを準備できた人。さらに深く考えると、エコバッグが大量に供給されて、廃棄されるという本末転倒な未来を見越して、「他社のエコバッグをご利用ください!」とキャンペーンを打つなど、そこに手を打てている人。

現在進行形真っ只中の話で言うならば、ジャニーズの人権問題が出てきた時点で、世界基準の視座を持って、我が社は人権についてこうしましょう!としっかりと意見を言える人、でしょうか。

これから、人権の話はどんどん身近になっていくでしょう。

今日は、国際社会の動きというところを情報源にしてみましたが、洞察のきく皆さんであれば、国際社会の動きの本質は何だろう、とも考えるでしょうか。今回は長くなるので触れませんが、もう少し掘ると、グローバルイシューを解決するために社会が動いていることも分かります。

そして、もうお気づきかと思いますが、これらってつまり、社会が求めていることを実現していく話、つまり、経営ビジョンに関わる「経営の方向性」の話ですよね。

経営の方向性にキャリアを振り向けていきたい方は、是非、インテリジェンス人材を目指してみてはいかがでしょうか。

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