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1on1というインタビュー手法 ~チームに価値を届ける~

メルカリの[1on1 Workshop]公開講座に参加して、「これはユーザーインタビューと似ているな」と感じたので、気付きをメモしています。

1on1はメンバーと信頼関係を築くプロセス

1on1がにおいて大事なのは信頼関係を構築するということだそうです、
1on1における信頼関係には段階があり、段階を追ってラポール形成していくことが必要です。

■ラポールが形成されている状態とは
「心が通い合っている」「どんなことでも打明けられる」「言ったことが十分に理解される」と感じられる関係

そして下記は、ユーザーインタビューで行うラポール形成の図です。
ユーザーインタビューでは1時間程度の会話で相手の価値観や感情にまで迫ることを要求されます

ユーザーインタビューも1on1も目的に向かう手段の一つ

手段と目的を取り違えることは非常に危険です、
実際の業務では目的達成のために、無数から適切な手段を選ぶ必要があります。
その際には知っている手法・フレームワークが多ければ多いほど応用が効き有利になります。

チームマネジメントに置いては1on1の他に、業務アサインや能力開発を通じて目的を達成していきます。

ユーザーインタビューは相手を深く理解するための手段です。
インタビュー(対話)の他に、体験(相手の立場を体験してみる)や、観察(行動を深く注視する)などの方法を使ってユーザーを深く理解することが出来ます。
これは1on1でも同じことが言えると思っていて、「普段の仕事ぶりを観察する」「一緒に仕事を体験する」など、ユーザー以上に近くに入れる存在なので、これらの手法をチームマネジメントに応用することは有効だと感じました。

ペルソナを理解して手段を変える

1on1を通してメンバーの人となりを具体的に知り把握することで、その人に価値を届けるための打ち手が全く変わってきます。

UXデザインでは、これを更にユーザーの心理に寄り添った「共感マップ」や「ユーザーペルソナ」などの表現で分析・表現したりします。
メンバーに対してこれらの分析プロセスを再現することも1on1において役立つと感じました。

メンタルモデルから洞察する

ユーザーインタビューにおいては「ユーザーの言っていること鵜呑みにする」のは厳禁と言われています。
これは、表層に現れる言動はユーザーのメンタルモデルそのものを表さないからです。
「言っていることと本心は違う」というのはよく見られる現象かと思います。

この氷山のモデルはUXデザインにおいても良く例示されます。
1on1においても現象や言葉をそのまま聞いてアクションを起こすのではなく、そこにある深いメンタルモデルまで把握してマネジメントをすることが重要だと感じました。

1on1はメンバーと行うCo-design(共創)

ユーザーインタビューの手法を深く学ぶことで。1on1においてメンバーへ価値を届けることに近づけるのではないか?とより確信を得ることが出来ました。

1on1はいわば、メンバーと行うCo-design(共創)のプロセスなのではないかと感じます。

ユーザーインタビューを行っているリサーチャーはその能力をメンバーにも向けてみることで組織マネジメントにも活躍の場を見いだせるのではないか?と感じました。

引用

6/25メルカリ公開講座 1on1 Workshop


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