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明けましておめでとうございます

2020年
穏やかな日々を満喫出来ますように…
今年も皆さんよろしくお願いします。


久々の更新。
今日のテーマはコンプレックス。

コンプレックスは心理学者ユングが提唱した言葉です。劣等感という意味もありますが、正確には、感情複合のことです。


感情複合とは何かと言えば、抑圧のこと。よく、他人よりも自分は劣る。という複合的な心理をコンプレックスと言いますが、他人よりも劣るか否かは、自分が決めている要素が大きい。自分であるべき姿を思い浮かべ、その領域に達している人を、自分と比べる。


例えば、自分よりも美人の女性がいる。美人という概念は、自分の概念です。人によって美人の概念は違うのに、自分で概念を決めます。

自分が決めた概念に当てはまる他人と自分を比べる。鏡を見て、ため息をつく。あ〜。私がもっと美人に生まれればなあ。美人のあの子と同じ顔立ちなら良かったのに。


自分が作る概念は、ほとんどが同調圧力が作るものです。子供の頃から、雑誌やテレビを観て、美人の概念をすり込みする。美人の顔とは、縦が1.6に対し、横が1の割合の顔。身体の大きさに対し顔は1/8〜1/9程度が美人の概念です。


社会が作り出した美人の概念を自分の概念としてすり込み、この理想の姿とのギャップに悩むことをコンプレックスと言います。


この世で最も利益率の高い商売があります。人のコンプレックスを利用する商売です。その究極が宗教です。コンプレックスのメカニズムが理解出来れば、最も利益率の高い商売を実現出来ます。


コンプレックスの前では、どんな人でも無力化します。一本1万円のキュウリは誰も買いません。しかし、コンプレックス解消のためなら1000万円でも支出します。


化粧品の原価は1割にも満たない。もし、100円で化粧品を売れば、女性たちは、品質を疑うかもしれません。化粧品の品質維持は、防腐と防カビとの戦いです。
防腐剤不使用と記載があっても、別の科学薬品が混入されており、肌に悪い。


しかし、作られた概念にお金を費やすのが人間の心理です。心のどこかに美人の概念が刷り込まれています。子供の頃から、刷り込まれた美人の概念。人は、刷り込まれた概念に届かなくても、それに近づく努力を試みます。

そして、どんなにお金がかかっても、概念に投資する。


コンプレックスは、他人との比較ではなく、自分が作り出した幻想と現実とのギャップを言います。誰かよりも頭が悪い。

誰かよりも運動神経が鈍い。誰かよりも収入が低い。誰かとは、自分が作り出した幻想。


目標に向かう。野心を抱く事は、人間の本能です。あるべき姿という自分が作り出す幻想は、必要な要素ではあります。しかし、人は、そのギャップに悩む。一方で、オリンピック選手が金メダルを目標にする。

金メダルを獲得した時点で燃え尽き症候群に陥ることがあります。目標達成欲求の強い人の典型例です。


あくまでも私見ですが、若い頃はコンプレックスの塊で良いと思います。幻想に苦しむだけ苦しんで、苦しみから逃れるために努力する。それでもコンプレックスは解消しません。

何かを達成すれば、次の目標が必要になる。


こうしたコンプレックスから解消されるには、ある程度の年齢が必要だと思います。幸福度は年齢と共に変化します。楽しい10代をピークに、年齢と共に幸福度は下がります。

幸福度の最悪年代は40代。夢見心地の10代、20代とは違い、現実を見ることになります。出世するか否かもこの年齢でわかる。


一旦は落ち込む幸福度。しかし、50代から死ぬまでは上昇曲線を描きます。幸福度は上がるのです。年齢と共に、美人やイケメンであることのメリットは薄れていきます。

頭が良いか悪いかの比較も必要なくなります。コンプレックスは薄れていくのです。


コンプレックスを抱えたまま老人になる人もいます。こういう方は、どうなると思いますか?
ゴミ屋敷に住んで、近所に迷惑をかけたり、引きこもって誰とも接しない。


大概はどちらかです。


若い頃のコンプレックスは起爆剤。
中年層になると現実を直視し、老年期になると、コンプレックスは去っていきます。


コンプレックスはお金で解決出来ません。


詐欺商法にご注意下さい。
コンプレックスとは死ぬまで付き合う。
そのうちコンプレックスは薄れていくので、ご心配なく...

Happy new year!!

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