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ドクダミ

砂漠のただ中に

何も与えられず

生かされていたなら

私たち

人間すら

死を待つばかり

砂漠と言わずとも

夏の日射しが

ジリジリと照りつけ

こんなさらさらな

赤土の中から

おそらくは

幼い日

やっとの思いで

芽をもたげ

今や

葉を広げて

日にかざして生きる

ドクダミの葉が

ここにあった

じめじめしようと

カンカン照ろうと

耐性を持ち

たくましく

柔軟性に富む

生命力のつよい

ドクダミのいのちが

ここに

広がっている

地下深く

茎(けい)を

宿して眠る

そのいたいけな

生きる姿は

人間の組織にも

取り入れたいと

目を着けた学者たちは

ドクダミエキスと言う名で

抽出し

売ろうとする

謂わば

イイトコ取りをするのだ

がしかし

魚でも

何でも

生きとし生けるものを

頂くとき

われわれは

すべてを

負わねばならない

いのちすべてを頂いて

はじめて

からだで実る

果となる

それを取り除いて

「都合のイイトコ取り」をするのは

逆効果だ

それが

【いのち】の法則

なのだから

                            (2020.8月6日)

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青々と/した葉の下は/枯草葉

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