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期待も不安もただのノイズです

何かをやる前に、ネガティブなことばかり言われるのって嫌ですよね。だから、ポジティブに考えよう…となりがちなのですが、「場づくり®」の観点では期待も不安もただのノイズです。整えましょう。

ネガティブに考えるのって良くない

「キャンプ行こうぜ!」

例えばそう言うと、色々なリアクションが戻ってきます。楽しそう、テント持ってるよ、いいキャンプ場知ってるよ、いつにする? などなど。でも中には、

「え〜 雨降るかもよ」

などといきなり不吉なことを言い出す人がいます。すぐにネガティブな展開を想定して、その可能性を示すのです。

展開次第では、「じゃ、やめようか」となることも…。それって残念過ぎますよね。

じつはポジティブに考えるのも良くない

「ネガティブはダメ! 何でもポジティブに考えよう!」

というのがその逆の発想だと思えるかもしれませんが、じつはこれも問題なのです。悲観的にならずに楽観的になる効用は言うまでもないのですが、具体的な期待の列挙が頭の中で始まると、それは楽観とは別の状況ですから、区別が必要です。

「あんないいことがあるかも! こんないいことがあるかも! 夢が叶うかも!」

こんな風に期待しまくっても、現実は常にニュートラル。期待通りにはならないため、当日はその落差を突きつけられることになります。

期待と不安への対処法

「場づくり®」の考え方では、期待も不安もただのノイズ。お掃除すべき対象だと考えています。

ネガティブな想像そのものは、単体では悪くありません。悪くないどころか、「雨が降るかもしれないから、雨具を持って行こう」という対処につながります。でも、

雨が降る→みんなの気持ちが下がる→喧嘩になる→何人か帰ってしまう→雰囲気が悪い上に寒くなる→風邪を引く→週明けの仕事に行けなくなる→昇進の話がなくなる……よし、キャンプ行くのやめよう!

みたいなパターンはNGです。これは悪い想像を連想しながら展開している状態で、無限に広がる可能性のひとつだけに注目している病理にも似た心的状態です。対処法は、「悪い想像から、連想に入ってしまっている!」と気付くことと、連想を止めること。地味ですが、これだけでOKです。

心を「いま・ここ」に戻そう

不安も期待も、いま・ここの話ではなく、未来の話です。心をいま・ここに戻しましょう。言うまでもなく、未来のことは分かりません。リスクゼロにすることは出来ません。

キャンプに行けば死ぬかもしれません。
でも、家に居ても死ぬかもしれないのです。

そんなときは、問題が起こっても自分(あるいは自分たち)は対処出来るだろうか、と考えてみてください。それで、「うん、対処出来る」と感じられた場合、僕はGOサインとして受け取っています。

逆に、事前に心配なことがはっきりしたら、それに対処する方法を考えます。対処出来れば、晴れやかな気持ちで行動出来ますよね。

期待も不安もただのノイズ。連想に耽ることと、考えることは違います。
行動しないために連想に耽るのではなく、行動するために考えられたら、人生をもっと自分らしく楽しめるはずです。

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