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Day 1&2 ヘルシンキ経由ロンドンへ

令和5年9月3日、4日。タイトルにDay 1&2としたのは、旅の1日目が成田空港を出発した55分後には終わってしまうからだ。

出発当日。全ての準備を整え、出発するまで家で時間を持て余していた。オンラインで予約してあった成田エクスプレスを、手数料320円払って1本早めの便変更し、成田空港第二ターミナルに向かうことにする。まずは横浜駅へ向かう。

横浜駅より成田エクスプレスで

成田空港第2ターミナル。3時間半以上にチェックインカウンター来たのに、すでに行列が出来ていた。

出発前にちょっと1杯

早く来てよかった。太陽の方角を眺められる窓際の座席も確保出来た。成田空港での食事の量を決めるため、だいたいの機内食の時間を確認し、ラウンジで缶ビールを飲み、レストランで食事は味噌ラーメンを食べた。行きたかった2軒の寿司屋は21時で閉店であった。

細麺の味噌ラーメン

免税店でお土産の芋焼酎「明るい農村」を購入。免税店で購入し、乗り継ぎで持ち込むことを証明する袋に入れてもらうも、ヘルシンキヴァンター空港で没収の可能性もあるというが、ここは賭けだ。
そして思う。免税店と言うが量販店の価格の方が安いのは何故か。
搭乗手続きが始まった。

まずはヘルシンキへ向けて

雨上がりの成田空港。ロシア上空を飛行出来ないフィンエアー日本航空共同運行便6801便は北へと向けて飛び立った。

アンカレッジ上空を飛び北極海へ

カムチャツカ半島沖に到達した際にシェードを少し開けた窓からの景色はもう明るかった。いわゆる北極に近くなるほど白夜だ。

シェードを少し開けて、周囲の皆さんに
迷惑にならないようパシャリ
離陸後の機内食

まずは機内食1食目。スパゲティボロネーゼ、ハンバーグステーキ、パ ルメザンチーズ、ブロッコリー、各種ソフトドリンクと軽めのアルコール飲料1杯付きなので赤ワインをチョイス。

そしてヘルシンキヴァンター空港に着陸前の軽食

到着前の軽食は、イングリッシュマフィン、 ラタトゥーユ チェ ダーチーズ、ローストポテト、 ホウレンソウ。そしてコーピー。

どちらも私の味覚には大満足であったが、量はどちらも少な目だ。女性には良いだろうが、育ち盛りの55歳になる私には少な目だ。座席を少し倒しうとうととの浅い睡眠。経年によりお尻のお肉がなくなっていて、痛くて痛くてたまらない。支給されているブランケットを座布団代わりに敷いて、なんとか過ごすが落ち着かない。結局はトータル2、3時間は眠れただろうか。

窓から見る地平線(雲があるが)の美しさはたまらない。

さすが夏の北極圏
明るいが、陽は登ってこない

到着予定時間の30分前、飛行機は下降を始めた。

現地時間6時過ぎ、無事にヘルシンキヴァンター空港に到着。気温9度とのアナウンス。機内では途中までTシャツ1枚、途中でポロシャツを着るが、空港に着いてからは流石に薄手のパーカーを羽織ることに。

そして乗り継ぎのためのセキュリティチェック。ここで芋焼酎を失うかの賭けだ。

通った!!

これでロンドンでも芋焼酎が楽しめる。

ヘルシンキヴァンター空港

そして2時間の乗り継ぎ時間をのんびりラウンジでと。すると

がーん!!

営業時間は10時半からだと。少しアルコールと腹ごしらえをしたいと思っていたのだが、これは仕方がない。8時発のヒースロー空港行きの便までロビーでくつろぐとするが、喉を潤したり空腹を凌ぐためのファーストフードの店もやっていない。多くの免税店もクローズだ。自販機の飲み物も高い!でもここにムーミンショップを見つける。きっと日本で買う方が安いだろうが、目を楽しませてくれた。

空港内のムーミンショップ

今回の旅は、成田空港の遅い時間の出発、ヘルシンキヴァンター空港での朝早い乗り換え。色々営業時間で引っかかるのは仕方がないことなのだろう。

空港の無料Wi-Fiに繋ぐ。情報を調べると、どうやら私は違うラウンジに行ってたのに気づく。いわゆるカードラウンジは開いてたのに、行ったのはプライオリティカードのラウンジだったのだ。

ロンドンへ向けて出発

フィンランド航空9331便は定刻通り離陸するも、ロンドンヒースロー空港が霧のために遅れるかも知れないとアナウンスが流れる。でも上空で10分ほど旋回しただけで、無事に到着となった。

オイスターカードでヒースローエクスプレスに乗車

荷物を受け取り地下鉄乗り場へ。ここでオイスターカードと言うSuicaのようなカードを作り、ヒースローエクスプレスに乗車。ロンドン郊外の車窓も嬉しい。私にとってみてはロンドンは第二の故郷なのだ。でも景色が違う。近代的なビルが沢山建っている。途中どこにも止まらずあっという間にパディントン駅に到達。
ん?エリザベスラインやピカデリーラインと並行して走る列車なので、てっきり地下に到着するものと思いきや、国鉄(BR)のホームへの到着だった。

パディントン駅に到着

かつて通った語学学校のあったパディントン駅。駅舎がとってと懐かしい。ここて腹ごしらえしたかったのだが、大きめのホットドッグのようなサンドが10ポンド約2,000円!!空腹を凌ぐために売店へ向かうが、懐かしさのあまりクリスプス(ポテトチップス)を購入してしまう。

厚切りのポテチ

ベーカルーラインに乗り換えて、親戚のYasukoの住むサウスケントン駅へ。

すると改札でチャージした金額が不足していると表示。どういうこと?乗れない!改札に入れない!

ヒースロー空港の地下鉄の駅員さんに目的地までの必要運賃を聞いて、とりあえず今日使う分だトップアップ(チャージ)してオイスターカードを作った。支払った金額20ポンドの内訳は、デポジット分5ポンドに運賃分15ポンド。エリザベスラインかピカデリーラインで目的地まで行くはずだったのが、どうやらうっかり便利なヒースローエクスプレスに乗ってしまい、当日乗車運賃は25ポンドだったのだ。なのですでに10ポンド足りない。不足分があっても改札は出られるが、次にチャージしないと改札を入れない仕組みなので、パディントン駅で更に10ポンドトップアップする。
オイスターカードで乗車する地下鉄や国鉄バスは、乗車するゾーン間で1日当りの請求される上限があるので、ガンガン利用したり、どこからどこまでと言った切符を買うよりかは、かなりお得だ。しかしヒースローエクスプレスは別料金なので注意。切符をオイスターカードの仕組みについては、検索すると丁寧に説明してくれているサイトがあるので旅行者は必見。

ベーカルーラインの各駅名も、かつての通学路なので懐かしい。駅に到着する時のMind the gap!も、私にはお帰りなさいと聞こえる。
クイーンズパーク駅からは地上に出る。この景色は変わらない・・・いや、ところどころに大きなアパートメントも建つ。そしてサウスケントン駅に。ここから約10分スーツケースを押してYasukoの家まで歩く。イギリスの住宅街は似たような造りの家が並ぶ。約30年経とうとも住宅街の景色は変わらない。いや変えてはならないと法律で定められているのだそうだ。ここでは自由な建築などあり得ないのだ。

サウスケントン駅に到着

Yasukoにヒースロー空港まで出迎えも頼めたのだが、自分の足で歩きたい、道のりを楽しみたい、景色を楽しみたいと決めたのだった。

そして懐かしの家に到着。呼鈴を鳴らす。出迎えてくれるYasuko。2階への階段の上からは、先に到着している息子がハローと呼びかける。何と言う幸せな瞬間だろう。私もただいま!と声を出す。この瞬間を長く長く夢見ていた。本音は妻も連れてきたかった。

食事を頂きながら、暫しお互いの近況報告する。そしてこれからの午後と翌日の予定を立てる。

ラーメンにいかめし、サラダをご馳走になる

ウェンブリー・スタジアムのあるここウェンブリー。隣町のハローまで歩いてみよう。お散歩してくると伝えると、大通りを歩くよりもフットパス(歩行者だけの小径)を歩くのがいいよと教えてもらい、その道を行ってみる。家と家の間を抜けちょっとした原っぱを抜ける。

こんな小径にワクワク
お〜い!こっちにこ〜い!

ジャージー牛もいたり羊がいたり。丘からの景色はとても気持ちが良く、草の香り、心地よい風、暖かい日差し。

旅の共に必ず持参する360度カメラTHETA。今回の旅にも活躍してもらおう。ハローの丘の上の草原で寝そべるオッサンをぜひ下記リンクからご覧頂きたい。写真を指でぐるぐるしたり、広げたりして。

先週まで愚図ついたお天気が続いたロンドン。そして夏にしては比較的寒い日が多かったようだが、私の到着したこの日の最高気温は28度。Yasukoもやっとロンドンに夏が来た!と喜んでいた。向こう1週間の予報は毎日30度オーバー。そしてこの間、暑い日が続いた横浜は、向こう1週間の天気は良くない(実際に台風も)と。私の帰国予定後に横浜の天気は回復し再び暑い日が続くと。そしてロンドンは27度、22度と気温が下がる予報。そう実は私はめちゃくちゃ晴れ男なのである。

サッカーコート、テニスコート、ラグビーコートが並ぶスポーツセンターを横切る。さすがイギリス発祥のスポーツのフィールドが広がる。

ハロー校教会

ハローの高台まで登る。美しいハロー校の教会やセントメリーズ教会を眺め、遠くまで見渡せる美しい芝生の広場に出た。上半身裸の男性や水着の女性も日焼けを楽しんでいる。

日陰でちょっと休憩

お散歩で心地よい汗をかいたら、やっぱりビールだろう。丘を下ったハロー・オン・ザ・ヒルの駅近くにパブ(イギリスのビヤホール)をグーグルマップで見つけた。

まずは1軒目。ザ・ジャンクション。スポーツバーを兼ねテラス席もある。ここではカムデンペールエールを。6ポンド。適度に冷やされた温度、エールらしい甘みと苦みがたまらない。1人テラスでポップな音楽を楽しみながら、スマホにこれまでの一日を記録していく。なんと贅沢な時間であろう。

カムデン ペールエール

1軒目はTRINITY。ヘルシンキからロンドンまでの機内で観た映画マトリックスに出てくるメインの女性トリニティの役名と同じ名の店だ。木造の調度で観葉植物も多くこじんまりして落ち着く店だ。頼んだペールエールが炭酸ガスの不調で出てこないので隣のコックから注がれるネックセッションIPAを頼む。かわいくカラフルなガイコツの横顔のグラスに注がれたフルーティな香りに包まれたビールだ。おつまみに買ったクリスプス込みの値段で6.95ポンドなので、先程のお店と同じ1杯6ポンドか。大好きなクリスプス(ポテトチップス)。いろんなフレーバーがあるが、私としては絶対に味はソルト&ビネガーだ。初渡英の時に大好きだったゴールデンワンダーと言う会社のクリスプスが大好きだったがその後倒産。今や老舗のウォーカーズが業界を牽引している。このパブで売っていたのはマッコイズ。ギザギザカットの厚切りタイプだ。1991年当時、帰国した時にはこの味が恋しかったが、今や日本にはすっぱムーチョがある。湖池屋様々だ。

ネックセッションIPA

3軒目はムーン・オン・ザ・ヒル。天井は近代的だが、店全体の雰囲気は伝統的なパフだ。ここではビターなビールを頼もうと決めていて、見つけたのはイーストロンドンファウンデーション。値段はなんと2.34ポンド。あれ?今まで行った2軒はなんだったんだ!って安さだ!華やかさはないものの、苦みを楽しめるビールだ。雰囲気最高。店の外(歩道)にも客席を設けてあり、多くの人々が寛いでいる。1人なのは仕方がないが1人客も意外と多い。店の雰囲気を楽しんだり、スマホ片手にチビチビやったりだ。

イーストロンドンファウンデーション

こうしてまだまだ明るい昼間(この時18時すぎ)にビールを楽しんでいる訳だが、こんな時間の過ごし方を楽しめるようになったのも、私が歳を重ねたからだろう。若い時はガンガン飲んで酔うことが楽しかった。今もそんな時間も楽しいが、波のない海にプカプカ漂うようにのんびり飲む。そんな飲み方が大好きだ。窓際のハイチェアに座り、外を眺めているあの男性もきっと同じだろう。私は4人がけのソファで1人漂う。時の流れを気にせずに。

再び徒歩でYasukoの家まで帰る。地元にいると、なかなか歩くことはせず、車やバスに頼った生活。ここでは歩くことの気持ちよさを楽しんだ。

バスで10分歩いて30分も、
こんな景色なら歩くのも楽しい

戻ると食卓には沢山の日本食が並び大好きな芋焼酎もあった。黒霧島の水割りを飲みながら、語り合う時間はあっという間に過ぎていき、気がついたら午前1時半。シャワーを浴びて深い眠りについた。

おでんやハンバーグ、炊き込みご飯、
サラダなどで黒霧島を飲む至福のひととき


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