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定型詩

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短歌、俳句、川柳、都々逸など
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#散文

さっぱり

さっぱり

本来の自分自身に戻ってく切り落とされた茶色い毛先

◇◇◇

似合うものより好きなもので心躍らせたいね。

ふと思ったけど、歳を重ねるごとにシンプルになってる気がする。環境も考えも。
シンプルに奥深く。それが理想。
少しずつ近づいていこう。

ルルル♪

ルルル♪

休日の何もない日のキッチンで焼くパンケーキのしあわせの味

◇◇◇

しあわせって鼻歌みたいなこと。
難しくなくて、人それぞれで。
だから日常に溢れてるんじゃないかしら🐈

変わらないようにみえて変わっていってる。
人には分からないスピードで、
日々、コツコツ、進化。

旅する色

旅する色

思い出でずっしり鞄を重くした家路につくという旅も好き

◇◇◇

旅も好き。家も好き。
欲張りでしょうか?🐒

心に太陽があるから大丈夫。
曇りそうになったら助けを呼ぶね。

どんなかたち

どんなかたち

両の手で夏をぎゅうっと捕まえたようなものだよ恋する気持ち

◇◇◇

捕まえた夏は指の隙間からするするとこぼれ落ちていく。すべては幻想だったと。ひと夏の恋なんてそんなもの。

夢を見させてくれてありがとう
夢から覚めさせてくれてありがとう

風にのって

風にのって

惜しまれて夏の宴を締めくくる線香花火がぽとりと落ちる

◇◇◇

お盆ということで帰省していました!
BBQにそうめん流し、プールに花火などなど、夏を詰め込んだような日々でした🌻

線香花火が落ちた瞬間に広がる
あの寂しさって何だろうね。
他にないよね。
好きだなあ。

◇◇◇

胸に広がる寂しさの波紋
夜に染み込んでいく
それはそれは美しい
小さな火花

前髪

前髪

ジジジジッと草の間に身を潜め季節を変える夏の使者たち

◇◇◇

朝、窓を開けた時に「ジジジジジッ」と虫の鳴く声がして、「夏が来たな。」と思った。思ったというか、確信に近い気持ち。

春から夏へは、音から変わっていくみたい。

季節の変わり目がだんだん曖昧になっているから、こういうものに敏感でありたいと思う。

私は今日、長い長い夏の、前髪にふれた。