マガジンのカバー画像

自由詩、言葉

211
運営しているクリエイター

記事一覧

11月の

11月の

11月が僕にキスをしたけれど

寒々しくて空っぽだった

君が愛しているのはあのもみじだろう

あんなにも真っ赤に燃え上がっている

12月がさらっていく前に

抱きしめて

甘い理由

甘い理由

蜂蜜をたっぷりかけたパンケーキを食べよう

人生は思ってるより苦いから

帳尻合わせのためなの

毎日をちょっとだけ甘くするために

とびきりの言い訳をさせてよ

結び目はここ

結び目はここ

何にこだわっていたのか

そんなこと忘れちゃった

陽がさして葉が光るみたいに

風が吹いて季節が変わるみたいに

今を感じている

今のわたしに従っている

絡み合った糸を解いてごらん

ふわふわの優しさで包まれているエキサイティングな日々。

星でも水玉でもない

星でも水玉でもない

文字を追って私を見ようとしても
ここに私はいないのよ
ここにいるのは君自身
君の心模様

ふふふっと秋風が通った
笑っているのは私だった
花がステップを踏んでいた
踊っているのは私だった
私の心模様

こがねいろ

こがねいろ

風が稲穂を撫でたとき
からからと笑い声がした

一粒にありったけ詰め込んで
一言に限りない広がりを持たせる
あとはあなたの手で開いてください

伝わらなくてもいい
伝わる人には伝わるでしょうから

好きなようにしてくださいな

くるくるまわる

くるくるまわる

それには形なんて無いのに
捕まえようとしたりされたり
木の葉のように踊るのが
好きみたいです

爪先立ちで両手を広げて
くるくるまわりながら見る世界は
輪郭を持たない心そのもの

嵐のようでした
今は秋晴れの空の下にいます

変わらないでいようと意固地になっていたかもしれない。変わらないよりありのままでいたい。

にこにこ

にこにこ

青空 昼間の月

猫の後頭部 しっぽの先

君の寝顔 落ちそうなほっぺ

見飽きないものたち

きっと奥の方で繋がっているんだわ

蕾のとき

蕾のとき

スコップで掘っていたら
コツンとぶつかった

ワクワクするような
ドキドキするような
緊張する感じ

人の心を掘り当てるとき

私の好きとあなたの好きが
トンネルで繋がるといいな

カーレッジちゃん

カーレッジちゃん

遠くで見るから美しいのよ

そんなの分からないじゃない

それから色んな所に行って

色んな人に出会って

あの時の言葉を確かめ続けている

分かったことはひとつだけ

答えはいつも自分の中にあるということ

とにかく何でもやってみるのが好き。ちゃんと自分でやって失敗したい。

深く深く入っていける時もあれば、そうでない時もある。浅瀬でしか捉えることのできない感情というものが、確かに存在する。

こんなにも優しい世界で

こんなにも優しい世界で

もうそろそろ

自分を責めることに

飽きてしまえと

そう思いながら

君を見守っている