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両思いは、この世の中に存在しない

なんの本かも忘れるくらい。
ちらっと立ち読みした本に書いてた。

片思いしかない。
片思いと片思いなだけ。

って。
なんかその文面が、私に響いてしまって
なぜかずっと大事に持っている。

同じ温度の愛を
返してくれることなんて、
本来ありえないから。

結局は、片思いのかけ算なんだなぁと思う。


ハーゲンダッツのバニラを
彼と2人で食べながら、そんなことを思う。


恋には温度がある。

熱しやすく、冷めやすい。

彼が、別の女の子と話してて、
わたしも話したいのに、と
熱い日もあれば、

お家デートで、
本を読んでてクールな日もある。

でも、別れ際も、
ヒートアップしてたら、
冷えてないよなぁ、とか、考察しちゃう。

小さな小さな光が灯り、
それがどんどん大きくなって、
隠しきれなくなって、
周りにバレ始めたり、伝えたくなったり。

それが恋の始まり?
少女漫画でよくある恋の始まり。

両思いなんか、無理の極みと思う。

わたしが
あなたに100の愛を注ぐ。

料理を作ったり
笑顔で居たり、
優しく話しかけたり、
たくさん話をしたり
太らないように気をつけたり、
肌荒れを気にして食べ物を変えたり。
それが、わたしの【100の求愛行動】

  

あなたが、
わたしに100の愛を注ぐ。

それは、
自由に友達と遊びに行っていいよ、と言うことだったり、
奢ってあげることだったり、
何かを買ってあげることだったり、
自分の時間を大切にしてあげることだったり、
話を遮らないことだったり。
それが、あなたの【100の求愛行動】

わたしがそれを知らなかったら、

100のお届け物のうち
50に対して「あっ、無関心」と捉え
45に対して「愛されてる」と捉え
5に対して「買い与えればいいと思って」
と思ってしまう。

あなたが、
わたしの求愛行動を知らなかったら、

料理を作る▶︎好きなことなのか。
笑顔でいる▶︎明るい性格の子だな
優しく話す▶︎癒されるな
たくさん話をする▶︎話好きなのかな?
太らないよう努力▶︎痩せてる体質なのか
肌荒れを気にして食べ物を変える▶︎意識高いなぁ

と、
全部
わたしの意思と
違うように受け取ることができてしまう。


相手を知りたいから、
努力と呼ばない努力をする。

やりたいからする、という、
子どもが遊んでるうちに、なぜかできるようになるような、そんな努力をする。

それがベースにあって
分かり合えない限り、
求愛行動は伝わらないんだなぁと
思ってしまった。

やっぱり、
両思いに見えても、

片思い×片思い


本当に理解するなんてできないし、
本当に分かりあうなんてない。
だからこそ、
苦労も楽しさも
共有するんじゃないだろうか?


だから、いつも思ってた。

あなたの目から、
わたしを見てみたい。

実は、今でも思う。

父や母の目から、私を見てみたい。
どんな思いで見てるんだろう。

慕ってくれる後輩の目から、私を見てみたい。
どんなふうに見えるんだろう。

大好きなあなたの目から、私を見てみたい。
ねぇ、
どれくらい深い愛で
私を見て、私を求めて、
私を守ろうとしてくれるの?

それを
言葉にして伝えても、
言葉は残酷で、
その言葉の意味やニュアンスは
人によって違うのだ。

態度にして伝えても
受け取り側の色眼鏡や思考回路で、
同じ形では届かない。

だから、
あなたの中に溶け込んでしまいたい。
と、
何度思っただろうか?


彼が食べて続けてるハーゲンダッツを横目に、
そんなことを思ってしまうのだ。

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