あれは優しさだったのか、それとも・・・
中学生の時、英語がとにかく苦手でした。授業を聞いていても、何を言っているのか本当に意味が分からなくてとても苦戦していたのを覚えています。
何故オレンジなのにスペルはORANGE(オランジ)なのか、水曜日はウェンズデーと発音するのにWEDNESDAY(ウェドネスデイ)と書くのかと思ったり、SVOとかSVOCとかとにかく意味不明でした。
通知表も5段階で、最低の1は全力で回避する事が出来ましたが、いつも2でよくても3という状況でした。
こんな状態なので、英語の先生(40代男性)も当然私が英語を苦手という事も分かっていたと思います。
そんな中ある日の英語の授業でちょっとした出来事が起こりました。
毎回先生が教科書に沿って問題を出していくのですが、答える人はランダムに当てられるのではなく、「今日はこの列」と先生が最初に決めて、その列の人が前から順番に問題を答えていくという形でした。
その日は運悪く、私が座っている席の列になってしまい、前の生徒から順番に問題に答えていきます。
教科書を見ながら、刻一刻と自分の順番が回って来るのをドキドキしながら待っていました。
そしていよいよ自分の番が回ってきたと覚悟をした瞬間、意外な結果が待っていました。
先生は私を飛ばして、後ろの生徒に問題を答えるように言ったのです。
先生としては私が英語が苦手だから、答えられず恥をかくのは可哀そうと気を使って飛ばしてくれたのだと思いますが、当時の私としては結構な衝撃でした。
「 !? 飛ばされたっ!」
一瞬ラッキーとも思いましたが、頑張って答えようと準備していた自分としては肩透かしを受けた気持ちで複雑な思いでした。
当然授業後には、友人達に「とばされてたな」と結構いじられましたが、あれは何だったのでしょう、優しさだったのかそれとも・・・今でも私は分かりません。
投げ銭感覚で良いので、少しでも作品に興味を持って頂いたら、皆さんの元気を、ほんのちょっとで良いので私に分けて頂けるとありがたいです。 皆さんのサポートが私の大きな力に、そして支えになります。これからも作品はずっと描き続けていくので、よろしくお願いします。