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人生100年時代なんてクソ喰らえ。


100年も生きて、‘’私は惨め‘’だと何度思えばいいの?

小学校のリレー大会、そこそこ足の速い私にみんなが期待する。
期待されるのは嫌いじゃなかった。
1位でゴールするイメージだけを持っていた。
でも現実は違う。
負けた瞬間どこからか聞こえるため息。
慰められた言葉に対して、憤りと悔しさと悲しみが入り混じる。
うるさいと言ってから疎遠になった友達は元気だろうか。

中学校の修学旅行。
ベタだけど、恋愛に憧れるお年頃。
最終日の夜。
恋する彼に好きだと伝えた。
いいよと返事をもらったはずだった。
週明けの学校は今でも鮮明に覚えている。
黒板に描かれたブスの字。
調子に乗るな、気持ちわる、学校来るな。
裏切られるってこういうことか。
世の中には生きていい人といけない人がいる。
私は後者。

高校生は通信学校。
家にいることだけが幸せだった。
外に出たら何か言われてしまうから。
みんな私が嫌いだもの。

そんな私でも就職できた。
お母さんに背中を押されて経理の仕事に就けた。
少しだけ見える世界が変わった気がした。
生きてもいいのかもって思えてきた。

それでも人生は甘くない。

職場の先輩が彼氏になった。
結婚をして、子供が生まれてもお金に振り回される。
旦那の事故だって精神的にも参った。
お母さんも遠くに旅立った。
私の人生、苦しいことが多すぎたかな。

でも一つだけ言えることがある。

今日、娘が人生で一番幸せな日を迎えた。
お母さんの娘で良かったなんて言わないでよ。
私も過去を振り返ったの。
良いことなんて本当に無かったの。


旦那とあなたと出会えたことを除いて。


2人がいなかった時は地獄のようだった。
寂しかったよ。
友達も欲しかった。
たくさん思い出を作りたかった。
楽しい高校生活だって送りたかった。

そんな惨めな人生が、残された時間で大逆転を起こそうとしてる。
100年のうちの半分は幸せなのかななんて期待しちゃう。

2人のせいでまた惨めな気持ちよ。
ありがとう。

100年生きるなんてろくなもんじゃない。
私の人生ぶん回しておいて。
100年時代なんてクソ喰らえ。






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