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大阪編集教室とは ―― 「書く」を学ぶ『場所』としての教室

「作者の想い」をくみ取ったり、「登場人物の気持ち」を考えたり。
学校で習う国語の授業ではそういうことばかりで、「書く」ことはほとんど教えてくれませんでした。

「もっと分かりやすい文章にすること」「もっと伝わる文章にすること」は、社会に出てからも学ぶ機会がありません。
ほとんどの方が生きてきた中で触れてきた文章をもとに、なんとなく書いているのではないでしょうか。

そんな学生時代に「書く」ことをなかなか学べなかった私たちが、今からでも「書く」を学べるのが大阪編集教室です。


大阪編集教室が生まれた理由

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大阪編集教室の創設は1977年。
初代事務局長である松岡昭宏の「ルポルタージュ(自ら現地に赴いて取材した内容を書くこと)や記録はあらゆる文章表現の原点だ」という考えのもと始まりました。
2020年時点で、延べ2,000名以上の卒業生を生み出しています。

時代に合わせて授業内容は少しずつ変えながらも、現在にいたるまでこの創設者の想いは脈々と受け継がれており、今でも「ルポルタージュ」をベースとした授業が行われています。


「文章を教える教室」としての理念

書く

大阪編集教室が教えるのは、ルポルタージュの根本と同じ「事実を的確に伝えること」と「筆者個人の目で見たこと」の大切さです。

この2つを指導する際にあるのが、「水泳の理論だけを聞いても、実際に泳がないとうまくならない。同じように文章も実践を重ねないと上達しない」という理念です。

そのため、基本的には実践中心かつ個別指導がベース。
速効性があるように見えるテクニックやノウハウだけを教えることはせず、あなたの感性に合わせた「あなたらしい形」での文章力向上を目指します。

つまり、あなたが人生の中で培ってきた文章力を基にするので、修了後にはルポだけでなく、普段のメールや日記・ブログにいたるまで、あらゆる文章で活かせる力が身につくのです。

時間のかかる指導法ではありますが、本当の意味での「文章力」を身につけるためには、これ以外の方法はないと大阪編集教室では考えています。


今後の大阪編集教室

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SNSを活用することが増え、誰もが発信するようになった今、これまで以上に「見たものをうまく伝えていく力」は必要になると感じています。
そして、その力を伸ばすために、大阪編集教室は大きな役割を果たせると信じています。

しかし2020年、新型コロナウイルスの影響で対面式の授業は一時自粛せざるを得なくなるなど、本教室も大きな影響を受けました。

今後を見据え、「対面授業で切磋琢磨していく」という今までの形に固執するのではなく、リモート講座や通信講座といった、教室に通う必要のない授業形態も近々スタートしていく予定です。


2020年6月から4代目代表となった人物は、かつて大阪編集教室に通っていた生徒。かつての生徒が新たな代表となり、生徒側・運営側双方の立場を取り入れた新しい大阪編集教室を形作っていこうとしているところです。

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