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秘伝の味の様なモノ

by 株式会社イングアソシエイツ 三河内 英樹

時は移れど変わらない

先日、弊社はホームページをリニューアルいたしました。リニューアルするにあたり、今までの軌跡や私自身が20数年間働いてきたこのイングアソシエイツというデザイン会社を自ずと見つめ直す事になります。

昨年からのコロナ禍で世界は大きく変わりました。弊社も仕事が減ったトコロ、逆に忙しくなったトコロもあったりと色々影響を受けました。また弊社デザイナー数名の方にリモートワークをしていただき出社人数を減らし、仕事用のパソコンをノートパソコンに変更したり色々工夫する事になります。

そんな中でのホームページのリニューアルだったわけで、大げさかもしれませんが今まで以上に過去を見直し、それによって学びや気づきがありました。またリモートワーク中でもイングのデザインクオリティが保たれている事に安堵しました。そんな日々を過ごしていてふと思ったのが“秘伝の味の様なモノ”の存在です。

私が入社当時感じたのは、ものすごい勢いみたいなものでした。流されるままにプロジェクトに携わり、いつの間にか終わっているというような、揉まれている状態が1年ほど。そして徐々にデザインが採用される様になり、少し余裕が出来、さらに紆余曲折あり今に至るわけですが、変わらないのは「デザインを制作するにあたり、クライアント様のレギュレーション以外、こちら側は具体的なルールがない」という弊社のデザインワークの特徴です。

“ing”なカタチをお届け

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コンペ方式のデザイン依頼が多い昨今、複数のデザイナーがコンペに参加した場合、自由すぎる案や無謀な案も出てくるのですが、完全に違うと思われるモノ以外は提出します。もちろん私を含め諸先輩方からの修正指示は発生します。私も昔、自分のなかでは自信があり面白いからという理由で粘って提出して、コンペに受かったデザインがいくつかあります。

そう言うと自分勝手な個性の塊を想像しますが、先ほど「秘伝の味」と表現したのは、デザインが料理だとしたら、基本の出汁やスープのようなものでしょうか。効かせ味はデザイナー別で個々に違いますし、内容や種類も違うのですが、ちゃんと“イング味”が存在するのです!どの部分?と言われたら…真っ直ぐな感じというか…具体的には表現できないのですが…。

何はともあれそんな環境で完成するのがイングアソシエイツのデザインです。昔からが今もあるという進行形(ing)と今が関わる進行形(ing)のカタチがイングアソシエイツのデザインの特徴です。

三河内英樹
株式会社イングアソシエイツ ディレクター
パッケージデザイナー。1973年山口県生まれ。1997年大阪芸術大学デザイン学科グラフィックデザインコース卒業。同年株式会社イングアソシエイツに入社。入社当時はDVDなどのデジタル記憶メディア、近年は主に食品関係のパッケージデザインを手がけ現在に至る。公益社団法人日本パッケージデザイン協会会員。
https://www.ing-associates.co.jp/


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