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めんどくさいことを大切に

by 株式会社MERRY BEETLE 代表取締役 志波大輔

個展「THE PAPER PLAYING」

いつもお世話になっている方も、はじめましての方も、MERRY BEETLE(メリービートル)の志波(シバ)と申します。社名も名前もフリガナが必要だなんて、ちょっと困ったもんですね(笑)。

さて、今回は6月に平和紙業さんのペーパーボイスギャラリーにて開催した弊社の個展「THE PAPER PLAYING」に関するお話を寄稿させていただきます。設立5周年の節目として、これまでの振返りとさらなる挑戦に向けて開催しました。

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何を展示しようかとても悩んだのですが、平和紙業さんのギャラリーであったのと、毎年様々な加工や紙を駆使して年賀状をデザインしていたので、それらを軸として展示を構成することに決めました。紙であそぶ、紙と楽しむというタイトルのもと、「紙で表現できることってなんだろう」という視点から、切ったり、ちぎったり、折ったり、丸めたり、いわば大人の自由研究といったところでしょうか。

3500枚の紙

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展示する作品はもちろんですが、空間にこだわりたかったんです。ただ作品を見てもらうだけではつまらない、コロナ禍で沈んだ世の中に少しでも感動を届けたい、そんな想いから紙のインスタレーションを考案、およそ3500枚の紙で壁一面を包み込みました。

現場で作業できるのが実質7時間程度しかなかったので、事前準備も当日もかなり大変でしたが、紙の壁でつくられた空間は想像以上に特異なものでした。(スタッフのみんなありがとう、そしておつかれさまでした。)

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昨今、多方面で「効率」が求められるじゃないですか? けれどデザインは違うと思うんです。独立する前にnendoの佐藤オオキ氏のもとで働いていましたが、彼らのデザインや展示はどれも変態的な「めんどくさい」の塊。そこにエネルギーがあり、感動が生まれることを体感しました。だから自分もデザインをするときはそのことを大切にしたいなと。日頃行っているブランドをつくることも「めんどくさい」ことを丁寧にするから、正しく伝わるのだと思います。

苦労の甲斐もあり、おかげさまで展示会は大盛況(だったと思いたい)で、6期目の良いスタートが切れました。これからも引き続き「めんどくさい」ことに挑戦し、うつくしいものをつくり続けます。

株式会社MERRY BEETLE
https://merrybeetle.jp

「うつくしいものをつくる」をコンセプトに、グラフィック、ウェブ、インテリアの3本柱で企業や店舗、商品、サービスのブランドづくりをお手伝いさせてもらっており、事務所は堺市北区(JR堺市駅と御堂筋線 北花田駅の間くらい)にあります。



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