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世界限定1000冊の「プレソラマガジン」を見てきた~会員さん訪問2022年4月

お菓子缶のデザインに革命を起こした
アスピリンさんのギャラリーへ

かねてよりODCのInstagram
でご紹介しておりました
「プレソラマガジン」をひと目見ておきたいと
中央区上町の「ギャルリ キイロ」さんをお訪ねしました。
近くにある難波宮公園の桜が満開で、到着前から目の保養に。

デンマーク・コペンハーゲン発の「プレソラマガジン」は、
世界限定1000冊という希少価値の高いアート雑誌です。

1000冊のうちの何冊目か、ナンバーが入っています。

「絵画好き 写真好き 紙好き
グラフィックデザインが大好きな人に見て欲しい」
と、オフィス一角に設けたギャラリーでの企画展を決意したアスピリンの園下社長(いつもオシャレ💖)

なんでも、2018年12月に京都・妙心寺で開催されたチョークアーティスト Phillippe Baudelocqueのエキシビジョンで「プレソラマガジン」の存在を知り、「黒の印刷の美しさ」に魅せられてしまったのだそうです。

印刷関係の方なら
この雑誌のために特別に用意されたノンコート紙(色のノリが違います)や
精緻なオフセット印刷の技術にも関心をもたれることでしょう。

高いグラフィック技術を
魅せてくれるアートマガジン


写真家のソーレン・ソーカーが撮影した
ムクドリの群れが織りなす「Black Sun(黒い太陽)」と呼ばれる現象を撮影した一枚は、
一見、白黒だけに見えるグラフィックですが
ルーペでのぞいてみると、カラフルな点々が!

非常に高い印刷技術を持つ工房「ナラヤナプレス(デンマーク国内のヒンドゥー教寺院)」で刷られているそうです。

ぜひ、実物を見ていただきたく。

ビジュアルだけでなくコンテンツも魅力的です(広告は一切ありません)。
この日に見せていただいたIssue 6のテーマは
「世界霊魂=アニマ・ムンディ」。

生きとし生けるもの全ての魂が深く繋がり、意識せずとも同じ生態系で共存しようとするという哲学的な思想概念を扱っています。

また、どの号も後半には「民族」に焦点をあてたページがあります。
トナカイとの遊牧生活や、成人の儀式としてバンジージャンプに挑む姿など、特集に合わせた切り口で表現されています。

キュレーターによって選び抜かれたファインアートは、美しいだけでなく、生物の多様性などについて考えるきっかけを与えてくれました。
ポスターサイズだから迫力が増すという面もあるでしょうが、雑誌としての「あり方」がハッキリしているので、メッセージ性が強いのだと思いました。

従来の雑誌の概念を覆す70×50cmというビッグサイズ。スタッフの方が、華奢な体をぐぐいと動かして、ページをめくってくれます。


綴じがない装丁なので、お好きなページを引き抜いて額装すれば
きちんとしたアートとして成り立ちます。
税込み27,500円という価格は、雑誌としては高く感じるかもしれませんが、絵画コレクション何枚分にもなると考えると、かなりリーズナブルではないでしょうか。

欲張って、2冊も見せていただきました。ありがとうございました。


【会員さま情報】
アスピリン/ギャルリキイロ
大阪市中央区上町1-16-13 ウッディインハイツ101
Instagramは @galerie_kiiro_

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