心理カウンセラーまさだしん

こころとお金の心理カウンセラー 魔法の質問絵カードマスター ファイナンシャルプランナー…

心理カウンセラーまさだしん

こころとお金の心理カウンセラー 魔法の質問絵カードマスター ファイナンシャルプランナー お金を扱う専門の仕事をしています

最近の記事

職場でのコミュニケーション

会社の研修で「ブレインストーミング(ブレスト)」をした経験があるという方、結構いらっしゃるんじゃないでしょうか。 でも、それが活かせるか、活かせているかと言われると、きっと途端にその数は激減、ほぼゼロに近い数字になると思います。 僕もいろんな研修で体験をしましたが、そのほとんどは、スタートに近い『たくさんの意見を出し合う』の段階で破綻していました。 『どんな考えも否定しない』という前提があるのにも関わらず、「それは無理」「そんなふざけたことできない」「真面目にやって」などの

    • 上司からのコミュニケーション③

      コミュニケーションのセミナーってたくさんありますけど、それがじっさい役に立った!って実感できる人はどのくらいいるんだろうって、よく思います。 僕が通っていた日本メンタルヘルス協会でも「聴き方」「伝え方(Iメッセージ)」「問題解決」などについて学びますが、1回や2回ではなかなか… 会社のセミナーでも、「マズローの欲求5段階」や「ブレインストーミング」など、僕自身 何度もいろんな人の話を聴いてきました。 でもそれが現場で活かされたと感じたことはないし、特に「ブレインストーミング

      • 上司からのコミュニケーション②

        先日、評価面接がありました。 少し納得のいかないことがあり上司にそれを伝えたのですが、話し合うって難しいなとあらためて思いました。 上司の立場でもある自分を振り返ってみると、聴くこと、話し合うことを意識はしているものの、それが部下の側からするとどう受け止められているのか、考え直すいい機会になりました。 評価に限ったことではないのですが、上司としての行動は、部下のモチベーションを上げるものでありたいと常々考えています。 これからも頑張ろうと思ってもらえること、この人と一緒に

        • 上司からのコミュニケーション①

          各企業でハラスメントに研修や注意喚起が行われるようになって、職場は随分働きやすい環境に変わってきた気がします。 上司の立場としても気を遣う人が増えて、いろいろな働きかけをする人も珍しくなくなってきたかもしれません。 少し前の話になりますが、初めて肩書きが付く前の面接では、役員から どんな職場づくりをしたいか聞かれた記憶があります。 その時は 『いままでの自分の経験を伝えて、後輩が成長できるようにしたい』 って答えた記憶がありますが、いまの僕がこれをやると、若手に嫌われる昔話

        職場でのコミュニケーション

          部下からのコミュニケーション②

          ~挨拶してくれない上司~ コロナ以降、在宅も仕事の一形態として定着しているところもあると思いますが、やはりリアルなコミュニケーションが無くなるわけではありません。 なかでも上司とのコミュニケーションが苦手な人は根強くいるのではないでしょうか? 挨拶はコミュニケーションの基本であり入口だと思いますが、きちんとできていますか? いや、してるけど返してくれないんだよな… なんて思うことありませんか? 僕も苦手な上司がいたんです。 ある日、職場に着くと執務室の入口で一番に会った

          部下からのコミュニケーション②

          部下からのコミュニケーション①

          最近は働きやすい職場も増えてきていると思いますが、仕事が人と関わるものである以上、結局はコミュニケーションを取ることが、必要になってきます。 上司とのコミュニケーション、苦手な人も多いはず。他人ごとではありませんが…。 僕が学んだ日本メンタルヘルス協会の衛藤先生は、講座中に叱られやすい部下の特徴を話されていました。 話を聴かない部下です。 『話を聴く』 簡単そうですが、きちんとできている人が一体どのくらいいるのでしょうか。 上司からの指示、きちんと確認していますか? 「

          部下からのコミュニケーション①

          コミュニケーションは『環境』

          先日、とある銀行でパワハラなどが原因としての労災認定が下されたとのニュースがありました。 未経験の業務負担、相談しにくい職場環境、上司からの強い口調での叱責、金融機関ではいまなお、こういう古い体質が根強く残っている組織があるんだろうと思い知らされました。 真面目な人ほど真摯に取り組み、周りが見えなくなっていく。 そしてそんな環境が日常になると、本人も、周囲も、そして上司の側も、その異常さを認識することなく業務に没頭してしまう。 さらに良くないのは、その環境を乗り越えてしまう

          コミュニケーションは『環境』

          『ツイてないなぁ…』その欠乏感がエネルギーになる

          『ツイてないなぁ』って思うのは、誰でもよくあることだと思う。 でも思い返してみると、「ツイてない」ことが今の自分の人生における必要不可欠な出来事だったってこともある。 僕は「欠乏感」に背中を押されることが多い。 受けたかったのに受けられなかった講座があるから学びを求め、復習する。 離れなければいけなくなった場所に行き、容易に会えなくなった人達に会うことを目標に、日々の原動力にする。 僕が心理学に出会い、扉を叩いてから、今日で15年になる。 ことの始まりは、横浜で開

          『ツイてないなぁ…』その欠乏感がエネルギーになる

          幸せを手に入れる最後の方法 ~2年間のカウンセリング実録~ 34.エピローグ

           その年の秋、僕はパーティー会場に向かっていた。  そう、咲笑ちゃんと旦那さんとの結婚披露パーティー。  誰にも伝えられない苦しみの声を聴かせてくれた咲笑ちゃんが、今度は幸せ溢れる場に、笑顔いっぱいの場所に、僕を呼んでくれる。 カウンセラーとして、こんなに幸せなことはないと思う。  ここまで来るのが容易でなかったことは知っている。 でも咲笑ちゃんはきっと僕が知る以上に、もっとたくさんの苦しい思いをしてきたに違いないと思う。 結婚後も、披露宴までにたくさんの困難を乗

          幸せを手に入れる最後の方法 ~2年間のカウンセリング実録~ 34.エピローグ

          幸せを手に入れる最後の方法 ~2年間のカウンセリング実録~ 33.環境

           『遺伝子は環境で変わる』  それは僕が大阪を去る日に、咲笑ちゃんから教えてもらった言葉。 彼女が旦那さんから聞かされたという言葉。 僕はこの事実をもっと詳しく知りたいと思った。  インターネットで検索する。 「遺伝子 環境 変化」 … あった。 後天的に獲得された形質は、次の世代へと遺伝する。 体内環境や育て方によって発現する遺伝子の性質が変わってくる。 環境により変化する遺伝子のスイッチは「エピジェネティクス」といって、いろんな実験がなされているらしい。  

          幸せを手に入れる最後の方法 ~2年間のカウンセリング実録~ 33.環境

          幸せを手に入れる最後の方法 ~2年間のカウンセリング実録~ 32.誓う日

          「昨日はありがとうございました。 無事に引っ越しをしました。 きれいなところです。 でも、家族を捨てたような感覚、昨日まで住んでいた家を裏切ったような気持ち、犬に対して優先順位を落としてしまったかのような錯覚、いろんな罪悪感に苛まれています。 頑張ります。」 「こちらこそ、昨日はありがとう。 最後に会えて、話せて良かった。 身体も心も変化することにストレスを感じるからね。 頭で分かってることでも抵抗を感じちゃうんだね。咲笑ちゃんの幸せに慣れる努力を応援してます。」

          幸せを手に入れる最後の方法 ~2年間のカウンセリング実録~ 32.誓う日

          幸せを手に入れる最後の方法 ~2年間のカウンセリング実録~ 31.彩りに満ちた世界

           清々しい青い空。爽やかな風。いい天気の日だった。  本当に最後に、僕は咲笑ちゃんと会うことが出来た。  昨日の夜、大阪を去る前日の夜、咲笑ちゃんから連絡があった。 「明日、まだお会いできますか?」  きっと咲笑ちゃんも、もう大丈夫。 会えなくても、それは不幸なことではない。 そう思うことに決めた矢先のことだった。  引っ越しの荷物を送り、雑多な手続きを済ませて、僕は約束の場所に向かった。  本当に久しぶりに、僕は咲笑ちゃんに会った。 「咲笑ちゃん、久しぶり。

          幸せを手に入れる最後の方法 ~2年間のカウンセリング実録~ 31.彩りに満ちた世界

          幸せを手に入れる最後の方法 ~2年間のカウンセリング実録~ 30.宝物の時間

           突然、咲笑ちゃんからメッセージが届いた。  最後に僕がメッセージを送ってから3カ月が経過していた。 「まーくん、お久しぶりです。 まだ大阪にいますか。」 「咲笑ちゃん、久しぶり。 まだ大阪です。何かありましたか?」  僕はそこに、また苦しみに耐えかねた言葉があると思った。 でも次に送られてきたのは、僕が想像していない言葉だった。 「報告しないといけないことがあります。 死ぬのをやめました。」 ! ! ! 咲笑ちゃんの告白には驚かせれることが多かったが、今回

          幸せを手に入れる最後の方法 ~2年間のカウンセリング実録~ 30.宝物の時間

          幸せを手に入れる最後の方法 ~2年間のカウンセリング実録~ 29.伝えたいことを全て②

          「咲笑ちゃん、ちょっと長くなるけど、話をさせてください。 僕は咲笑ちゃんのお陰でカウンセラーを名乗れるようになったけど、本来求めていた『家庭におけるカウンセラー』にはなれませんでした。 妻が問題を抱えていることは分かっていました。 そしてその問題もおおよそは把握できました。 5年半の単身赴任が終わって地元に帰り、やっと家族4人で暮らせるようになったけど、妻と娘の関係は最悪の状態でした。 毎日言い争いを聞いているうちに、気が付くと娘よりも僕の方が苦しくなっていました。

          幸せを手に入れる最後の方法 ~2年間のカウンセリング実録~ 29.伝えたいことを全て②

          幸せを手に入れる最後の方法 ~2年間のカウンセリング実録~ 29.伝えたいことを全て①

           相変わらず咲笑ちゃんからの連絡は途絶えたままだった。 でもまた新たな年を迎え、僕にはどうしても咲笑ちゃんに伝えたいことがあった。 カウンセラーとしては失格かもしれないと思いつつ、僕は咲笑ちゃんにメッセージを送った。 「咲笑ちゃん、こんにちは。いつも咲笑ちゃんのSNSを見て、頑張ってる姿に勇気をもらっています。 今日まで頑張って生きてくれてありがとう。 僕の存在は、咲笑ちゃんにとっては負の象徴かもしれないと思うので、極力接触をしないようにと思っていたんですが、今日だけ

          幸せを手に入れる最後の方法 ~2年間のカウンセリング実録~ 29.伝えたいことを全て①

          幸せを手に入れる最後の方法 ~2年間のカウンセリング実録~ 28.二度目の誕生日

           この後、咲笑ちゃんからの連絡は数カ月に亘って途絶えることになる。  僕にとって彼女のSNS投稿は安否確認の手段となり、ただ祈るだけしか出来ない日が続いていた。 そんななか、僕の転勤が決まる。またもや大阪へ。僕がそれをSNSに投稿したのは、実は咲笑ちゃんに知ってもらうためだった。 でも相変わらず、咲笑ちゃんからの連絡はないままだった。  しかし僕自身においては、ここで大きな転機が訪れる。  僕は東京への出張があり、共に卒業レポートを発表した佐野さんと約束の再会、そし

          幸せを手に入れる最後の方法 ~2年間のカウンセリング実録~ 28.二度目の誕生日