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映画「キングダム2 遥かなる大地へ」 3分感想 戦闘シーンと大沢たかおと時代劇のノウハウ

キングダムは、今までは食わず嫌いだった。どうせ、漫画の実写化だろ?と高を括っていたのだ。それが、休日にたまたま第一作を観たところ、ハマってしまった。剣による戦闘シーン、時代に合わせた衣装、リアルな傷など、描写にビックリしてしまった。るろうに剣心以来の実写化に驚き、何度も考察するぐらいまで頭の中を駆け巡っていった。

日本だと、時代劇では刀を使い殺陣をするシーンが多い。その殺陣のノウハウが活かされているのかなと感じる。一対一での戦闘など特にそうだ。ワイヤーアクションもあるが、臨場感がある剣撃シーンはまさにそれ。キングダムは殺陣に相当な力を入れて撮影しているなと印象を持った。こだわりがある映画は面白い。

第二作では、集団戦があり見ごたえがあった。中々ない多人数対多人数の構図は興奮する。キングダム一作目よりも人数が多く、CGも盛りだくさんで、新規ファンも獲得しようとする姿勢が見受けられる。平野と山での戦闘で緩急があり、観客を飽きさせない。本作は戦闘にかなり力を入れて制作されているのが分かるのが魅力だ。

話題になっているのが、大沢たかお演じる王騎である。ムキムキの筋肉に長い槍を装備したその姿は、前作から話題になっていた。今回は主人公の師匠ポジションで、出番は終盤になるのだが、インパクトがデカい。将軍とは何かを問いかけ、威圧感ある姿にはどことなく優しさを感じるが、勘違いかもしれない。原作でも、未だに人気がある王騎だけに驚きというインパクトが大きかった。印象に残る言葉遣いもあり、巨体もあり、異様にデカく見える。大沢たかおさんの演技もあり、次回作での立ち回りに期待したい。まだ、本格的に戦ったことはなく、前作で矛を振り回しただけ、それでも多数の兵士を薙ぎ払っていたが、早く大立ち回りする姿は、ファンも熱望するところだろう。

日本で当たる漫画実写化では、やはり殺陣が重要になるのではないかと思う。時代劇のノウハウもあり、時代考証もしっかりしていれば、多少のアレンジがあっても気にならない。そもそも、言葉遣いは標準語で原作で話されることが多いので、会話劇は現代風なのだが、その他はしっかり作り込まれているから、楽しく観れる。

楽しく観れるキングダムの映画。アクションシーン満載で、新規キャラにもエピソードがしっかり説明されていて、分かりやすくなっていた。二人の将軍の野生と知性の戦いは見ごたえがある。兵士が使い捨てにされていかと思いきや、将軍自身も最前線で戦うので、ブラック企業かと思いきや、わりとホワイトなのかもしれない。まあ、それはないのだが。


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