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映画「こんにちは、母さん」パンフ売り切れとリストラの苦しみ

①パンフレットが売り切れていた。しまった買うべきだったのかと少し後悔。吉永小百合さんのインタビューが読みたかった。迷った時に買うのがベターだ。

②人事部長の役の大泉洋さんがかっこいい。バラエティではツッコミとか芸人みたいだけど、今は俳優のようだ。マルチタレントで、色んな作品に出演している。

③リストラが一つのテーマで、年を取ってからはキツい。若いとやり直しできる。ただ、昭夫の親友のように、家族がいて、子供が大学受験だと大変だ。ただ、退職金上乗せで、関連会社に転職とか条件はいい。大企業で出世していく昭夫に嫉妬したのもしれない。

②実家に帰ったら、母が恋をしている。昭夫は母である福江に勘弁してくるよ〜というが、恋をして福江はめちゃくちゃ美しくなっていく。吉永小百合さんの演技も良い。人は恋愛でかっこよくなったり、美しくなったりする。まあ、個人の実感だが。恋をし始めた福江はすごく美しい。そこに昭夫が絡みだすが、近所の仕事仲間や孫が応援することで、福江の恋は前に進み出す。恋をすると人は変わるし、第三者から見ると、それはとても美しく見える。実際、吉永小百合さんが演じる福江はキラキラしだして、すごく眩しい。人は何歳からでも恋ができる。夫はすでに亡くなっており、昭夫も家庭を持って大企業に勤めている。反対するのは昭夫ぐらいで、特に昭夫の娘が福江を応援する。何だか何歳になっても恋ってすごいなと思う反面、昭夫の気持ちも分かる。昭夫は離婚やリストラの問題をかかえていて、余裕がない状態であり、母の恋愛は昭夫にとっては問題にしか見えない。ただ、母も人間であり、一人で生活していて、恋をして精神的に充実してほしいとは思うはずだ。最終的に福江の恋は叶わないが、それでも恋をするのは素晴らしい。傷つくがそれでも後悔は少ないはずだ。なんだが福江がすごく若く、いや学生恋愛のような純粋さがあり、恋っていいなあと思った。

①大企業で働いていても50代になり出世してもリストラをしないといけない。中々にシビアです。大泉洋さんが演じる昭夫は大企業の人事部長、50代ともなればリストラをする立場になります。昭夫の幼なじみも大企業でもリストラがあるらしいと話し、昭夫は神経をすり減らしていきます。大企業でさえ、いや大企業だからこそコストを削減の名のもとにリストラというのはニュースで読むことがあります。円高や物価上昇などリストラの話は実感があります。海外工場の国内回帰、EV化による製造業の変化などそーゆーことがあるかなあと思います。割と過酷で昭夫はどんどん病んでいくのが印象的でした。娘や幼なじみにあれこれ言うのはそのストレス発散かなと思うくらい。ただ、大企業とはいえリストラするために仕事をするのはきついなあとは思います。他人の感情に鈍感だといいかもですが、中々に難しい。あの人に恨まれるとか感じてしまう。この映画のテーマの一つなんですが、リストラする側、される側どちらにもしんどい。

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