映画「アントマン&ワスプ:クアントマニア」感想 量子世界×アントマン×ラスボスなのかカーンは
面白かったが、謎が残りまくったので、モヤモヤする。なぜカーンは量子世界に幽閉されたのか?大量にいるカーンの目的は?マルチバースだから量子世界にカーンがもう何人かいてもよくない?スコットが言っていたが、カーンを出さないと危機が訪れるとはどういうこと?などなどだ。主にカーンのことだが、サノス以上と言う割には、一人だと絶対的な強さはない。ありの大軍にバリアを破壊されたり、超能力が装置頼みだったりと。正直な話、悪のカーンをもう一人出して、量子世界のカーンと共同戦線で戦ったほうが面白いはず。そもそも、量子世界のカーンは、アントマンを全滅させる力があるのに、全然使わない。最終局面では、どう考えてもアントマンを排除したほうが楽なのに、脱出を優先してしまう。明らかに無双できる力があるのにだ。インパクトがあったのは、ピム博士であり、アリの大群の長になっている。序盤に量子世界に一緒に行ったアリが進化して、独自技術を持って、人間を超えた技術を携えてピム博士をサポートする。ラスボスはピム博士かなあと勘違いするぐらいだ。カーンのインパクトがなさすぎてこまる。アントマンはサポートが優秀だから、カーンと共に悪のカーンと戦ったほうが良かったのでは?
また、ドラマのロキと関連が深く、カーンはそちらで紹介されているのだが、ドラマのハイライトを10分くらいにまとめて出したほうが良かったのでは?ロキの俳優もスコットが街中を歩いているときに出ていたように思うし、ロキアピールの機会だったように思う。カーンの説明が無さすぎて、ドラマを見ていないと意味が分からない。誰に負けて、なぜ量子世界に来ることになったのか?その疑問がまったく分からない。ストレンジ二作目のワンダと違い、映画初出演のキャラなので、背景が分からないと、物語の流れすら不明になる。アントマンとの関わりも薄く、ワスプの母親との因縁があるだけで分かりにくい。そもそもカーン自身が優しく、アントマン達を丁重に扱っている。脱出して他のカーンへの復讐が目的なわけだから。そう考えると、カーンとの和解もあった気がする。世界観は明らかにスター・ウォーズを意識していて、ワスプ親子が砂漠で歩くシーン、酒場での会話からの銃撃シーンはスター・ウォーズにしか見えなかった。スター・ウォーズに出てきそうなエイリアンが大量にいたのが印象に残っている。反乱軍の関係とか、アントマンとスター・ウォーズに関係があるのだろうか?