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映画「宇宙人のあいつ」感想 次男が土星人だけど、愛する家族、兄、弟には変わらない

想像以上に良かった。人情ものだけど、きちんと有耶無耶してくれていることを解消してくれる。三男の詩文のヤバい人問題の解決が印象的だ。

昔、友達のあだ名をつけたばかりに、その友達はいじられ、地獄の中学生活を送る。

その腹いせに、ガソリンスタンドで働く、詩文に家庭ゴミを捨てろ、兄の経営している焼肉店を貸し切れと復讐してくる。

貸し切ったらキャンセルするという、非道なことをする。

まあ、いじられたのは、髪型がサザエさんに似ていることで、日出男が幻覚を見せて解決させる。

懲らしめた後は、掃除会社を立ち上げ、ベンツを無理して買ったと分かり、詩文と和解する。こーゆー後腐れない部分が本作のいいところ。

長男の夢二の性格もよく、日村さんがいい演技してる。

重要なことを話す時には真田サミットと銘打った家族相談があり、何か物語が動くときに出てくる。

妊娠した想乃、友達が脅してくる詩文、日出男が宇宙人と話す夢二、土星に家族ひとりをつれていかないといけないと告白する日出男。

それぞれ重要な話であり、家族の絆が試される問題であり、そーゆー場が設けられる設定が秀逸である。

やさしく、おとなしい日出男が家族のために少しずつ黒くなるのが記憶に残る。中村倫也さんの演技が素晴らしい。

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