見出し画像

映画「君の名は。」感想 覇権アニメ×新海監督映画×趣味の誕生

もう何年も前になるが、初めて観た時には感動した。映画館で映画を観る趣味が出来たキッカケである。アニメでこんなに感動できるのかと思った。映画らしい映画で、何度も観ても面白い。8回ぐらい観たように思う、映画館でだ。入れ代わり、隕石落下という王道展開を恋愛とSF、それに歴史と合わせた手法は見事だった。もちろん、王道すぎて批判されるかもしれないし、こんな作品で感動するなんて浅いと言われるかもしれない。しかしながら、わたしは感動し、映画鑑賞が趣味になった最高の作品である。映像も綺麗だし、面白い展開だ。ブルーレイの一番高い限定版を買ったのはいい思い出だ。この作品があったおかげで、いまのわたしがある。映画にもアニメにも興味が持てたからだ。新海監督の最新作も楽しみである。個人的には、入れ代わりのワチャワチャ感と隕石落下の事実に対する悲壮感がギャップとして存在している。前半と後半がまったく違う作品になっていて、そこが魅力。特に、隕石落下から三葉達を助けるために山の聖地に行く展開からの全員救助のカタルシスはすごくインパクトがあった。入れ代わりからは想像がつかない展開だけに、当時は話題になった。入れ代わりの時期にズレがあるなどネットでは考察の記事が大量にあり、楽しませてもらった。こーゆー考察しがいのある作品は面白く、観ている人が多いからいろんな意見が出て非常に面白いと思う。人気があり、興行収入が高い作品はこのような楽しみ方ができる。

新海監督の最新作の「すずめの戸締まり」では、CMでは、かなりストーリーの概要が示され、ネタバレが多い。しかし、「君の名は。」はネタバレはCMではほぼなく、だからこそ、隕石落下のインパクトが大きかった。王道展開だけにわかりやすい物語だからこそのネタバレをしなかった。逆に「すずめの戸締まり」は難解な構成が想像できる。まあ、CMの時点で面白そうではあるが。


この記事が参加している募集

#おすすめ名作映画

8,156件

#映画感想文

66,844件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?