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映画「アバター:ジェームズ・キャメロン3Dリマスター」感想 地球人×ナビィ×臨場感ある王道なストーリー

アバターは観たことがなく、続編も公開されるので、アバターの世界観を知りたく鑑賞した。今でも通用する技術で、観て良かったと思えた。人間から見たらエイリアンだが、地球人も異星人から見たらエイリアン。その関係性が上手く説明されていて、違和感はなく流れるように観れた。そりゃ話題になるよなあと思うぐらいだった。最初から主人公サイドは侵略者であり、対話よりも武力で制圧する方向で話を進めていた。対話するのは一部の研究者のみであり、軍人がエイリアン対処の主導権をもっている。主人公のジェイクも同じだったが、ナヴィと触れ合うことで考え方を変えていく。最終的には、ハッピーエンドだが、人間の欲の怖さが描かれている。そもそも、現地部族のナヴィを攻撃したのは、彼らの住む下にある金属が狙いだ。地球では高く売れるかららしいが、金に目がくらみ、ナヴィを理解することもなく、保身だけを考えている。特に開発責任者は顕著で、対話よりも鉱物という話だ。ジェイクとは当然敵対したまま物語は終わるわけだが最後まで自己中心的だったように思う。さらに、ジェイクの上司のマイルズがヤバい。しかし、非常に魅力的なキャラになっていて、ジェイクやナビィの憎しみを一身に受ける。対話なく戦いだけを追い求める姿は確かにある意味でカッコよく、最期まで笑顔な分、物語で首尾一貫したキャラ。機転が効き、ジェイク達を追い詰めていく。パニック映画なら、味方としてかなり頼れる存在だっただろう。

ヒロインのネイティリは、怖いがだんだん可愛く見えていく。ツンデレではないが、魅力的なキャラだ。ジェイクに最初は敵意剥き出しだったが、色々と教えるうちに打ち解けて惹かれ合う。王道で予想できたが、心地よく恋愛要素もあり、楽しい。ネイティリも強く、ジェイクに言った伝説が物語を変えるきっかけになる。物語中盤からは、空飛ぶドラゴンのようなパンドラの生物に乗ることになる。空に岩が浮く、重力が地球よりも小さいからの出来事だが、空を飛ぶことにより、それらを視覚的に豪華にさせている。空中戦により空の岩が間近になることで、ラストの地球メカとパンドラの生物の戦いが臨場感あるものにさせている。個人的には、味方側は全員生存させとほしかった。ナビィに溶け込んだ対話を重んじる研究者とか、タフネスでカッコいいヘリのパイロットだ。地球人は一部発に残れるようになったので、話的に退場させるべきだったのかとは思った。ただ、ラストでジェイクは地球人の体からナビィの体に移るため、キャラクター的には動かしにくかったのかもしれない。ラストの展開からは、続編はどのように作るのかは気になる。ジェイクはナビィになり、地球人もわずかでパンドラを侵略する生物はいなくなった。ナビィ同士で戦うのか、それとも地球人が再来するのか。地球に帰る人間が、まだ終わってない的な発言をしていたのでどうなるか。先が読めないだけに楽しみだ。

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