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映画「ロッキーVSドラゴ:ROCKY IV」感想 ロッキーとボクシングと野生

ロッキーは久しぶりに観た。過去にビデオで観たことはあるが、本作は初めてだ。ロッキーとエイドリアン以外キャラが分からない中で、物語は面白かった。ボクシングは映画でも面白いなあと感じた。最近は、ヒール的なボクサーも減ったと思う。友の仇打ちかと思ったら、ボクシングを通じた対話なのがびっくりした。最初はロッキーのファンはゼロで完全アウェーだったのが、ロッキーの気合、野生、ボクシングを見ていくにつれて、観客が魅力されていくのがポイントだ。ロッキーが勝つとは思ってなかった。ドラゴにどい戦うのか、そういったことが疑問だっだが、ロッキーの魔法で全員がロッキーのボクシングに魅力されて、応援するのが良かった。戦う中で、対戦相手も観客も一体になっていくのは、物語の王道だなと再認識した。ロッキーは最初は負けると思ってた。本人も勝つという言葉が出てこなかったからだ。それが、蓋を開けたら信じられないタフさでドラゴを追い詰めていく。身長がロッキーの1.3倍ぐらいあるドラゴとのリーチの差は明らか。ロッキーの野生とインファイトで、反撃を重ねる姿には感動してしまった。

ボクシング作品は、ボクシングの試合をいかに面白く描くかがポイントになる。はじめの一歩も、キャラはコミカルだが、試合となると迫力ある試合運びで、試合を物語化させることにより、物語に深みを与える。だからこそ、日常パートとのギャップで、キャラクターにも深みが出てくることになる。

ロッキーも同じで、普段のロッキーは寡黙だ。感情を爆発させることもあるが、クールなイメージがある。エイドリアンと話す際にも、静かで何かカッコよかった。ボクシングの偉い人達と会議するときにも心に燃えるものが見えたが、クールなロッキーという姿だった。クールだなと試合までは思っていた。本作のロッキーの試合は絶対に観たほうがいい。何とも言えないボクシングの余韻が楽しめるからだ。ドラゴも感情をあらわにして、ロッキーと戦う。野生と冷静だったのが、野生対野生になるのが魅力なのだ。今まで知らなかったのが悔しいぐらいである。ちなみに公開初日に行ったが、かなりお客さんがいた。未だに人気のあるすごい作品なので損はしない。スタローンのかっこよさ全開の映画である。

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