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3分で読める 映画「ハケンアニメ!」感想 アニメ作りの現場・臨場感があるか

アニメ作りの現場

  • アニメ作りの現場は過酷である。コミュニケーションがあっても、実力があっても、スポンサーの一言で全てがひっくりかえることがある。視聴率やグッズ販売などで結果が出なければすぐに打ち切りだ。時間の制約もあり、つくり手には何が残るのか?アニメは見るのは簡単だが、作るのは難しい。

  • 劇中では、過酷な現場が映されるが、こんなものではないだろう。実際の仕事と映画で、乖離のあるのは仕方ない。パワハラなどは表現されないし、泥臭い描写も少ない。ドキュメンタリーでも、完全に描写されることは少ないので、劇中でも緩和されているだろう。

プロデューサーの描写

  • 映画の中では、プロデューサーは監督の味方だった。大企業の社員らしかぬ、ハッキリと言いたいことを言う。見下したような感じだったのが、実は監督を一番信頼していたというオチ。出世の道具でなくて、監督と対話して、アニメを作っていく姿は、鑑賞後の印象が良かったように思う。カッコよく、アニメに対する真っ向勝負の謎の信頼感があった。現実にはいるのだろうか?

  • 実際には、こーゆープロデューサーは少ないのではないか。特に大企業では。アニメのヒット次第で出世が決まるだろうから、アニメ好きでも、出世のために無理やりアニメを作るのではないか。劇中序盤は、プロデューサーはそんな感じだったし、アニメは出世の足がかり的な要素に思った。そもそも、アニメ好きや思い入れのある人がアニメのプロデューサーになるとは限らないし。

アニメを作るのに大事なことは

  • 同じアニメ制作アニメの「SHIROBAKO」では、作画を頼むため、プロデューサーが走り回っていた。大切なのは人脈であり、とにかく電話帳を頼りに駆け抜けていく。

  • どの業界でも大事なのは、人脈だと感じた。劇中の女性監督は大企業に所属しているから、またマシだが、ライバルの男性監督はプロデューサー自身が作画を頼むために走り回っていた。アニメを見ていると、一つのアニメにたくさんの制作会社が携わっているから、ある意味で狭い業界なのだろう。そーゆーのを見ていると、如何に人と人との繋がりが大事かが分かる。

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