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昔話 「みんなで、前例を作っていこう」

僕が高校生だった時に、生徒会の先輩が言った忘れられない言葉があります。

社会人になり、当時の記憶は薄れてきてはいても、
ふとした瞬間に思い出す大事な言葉です。

それが、



「みんなで、前例を作っていこう」



という言葉。

 


高校時代の僕は、生徒会に所属していました。


放課後になると生徒会室に集まり、先輩方とわいわい話したり、放課後の校内や部活の風景をぼんやり眺めるのは楽しい時間でした。


そんなある日、学園祭の運営について、どうやって模擬店を出店するかという話を先輩方がしていました。


模擬店出店には、保健所への届け出や食品の選択・仕入れ・管理、出店場所などのハードルがありました。

そして何より、今まで模擬店出店がなかったのに、

どうやって進めるの?
本当にできるの?

というところが、心理的なハードルになっているように思いました。



そんな時に、さらっと先輩が言われたのが、

「みんなで、前例を作っていこう」



という言葉。

先輩方の会話はそのまま流れていきましたが、

当時のそこにいた僕は、その言葉が心に留まり続けていました。



その後、模擬店出店に向けて準備を進め、
その年の学園祭では、無事に模擬店を1つ出店することができました。


そして、さらにその翌年にも、模擬店を1つ出店することができました。


スモールステップだとしても、
誰かが前例を作ったことで、それが受け入れられ、文化や習慣となって後の世代にも引き継がれていく・・



そういう視点で物事をみると、

僕にはいったい何ができるんだろう


と思うようになりました。


現在の母校の学園祭で、模擬店が出ているのかどうかはわかりませんが、

先輩方が作った前例が、後輩たちに受け入れられ、それが文化となっていれば嬉しいですね。(^-^)


ちなみに、卒業式の日に、
先輩にこの言葉について話をしたところ・・

「わたし、そんなこと言ったっけ?笑」

と言われてしまいました・・😅。



ふとした会話の中の、流されていく言葉の中にも、

誰かの心にしっかり残るものがあるのだなぁ・・

当時そう思ったことを覚えています。


今日はこれでおしまいです。

お付き合いいただき、ありがとうございました😊

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