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イシューから始めよの要約


結論

超絶できる人の鍵はイシューにある!

(与えられたことの100点をとる力より、課題の設定こそ最優先せよ!)



1  イシューとは何か

イシュー=課題

捉え方は人それぞれですが、概ね”課題”と読み替えて良いです!

そもそもイシューを考えることを多くの人がしておらず、やり方の質を上げることばかりに気を取られすぎていると著者の安宅さんは言っています。語弊を恐れず言えば、考えてるフリをしているだけでは、前に進まない!短い時間の中で圧倒的な成果を出すためには、イシューを考えることから始めよと言っているわけです。

と言っても、ふんわりしすぎてる表現なので、少しずつ詳しく解説していきます!

巷には「生産性」について、書かれている本がある!ここで、1つ自分に投げかけてみたい!


価値のある仕事とは何か?






・人の役にたつこと
・利益を生み出すこと
・仕事が丁寧なこと
人によって、または、置かれている立場によって様々な回答があると思います!


では、本書で書かれている価値のある仕事とは、どういうものなのか!?それは下記の表が示してくれています



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繰り返しになりますが、巷には答えのクオリティをを上げるよなものばかり溢れていると主張しています。ただ、答えの質を上げることばかりに気を取られるのは、めちゃくちゃ生産性低いし、多くのことは意味無いよ(本書では犬の道と表現)とも主張していきます。
なんなら、100あるイシューのうち意味意義のあるイシューは2~3つしかない!その2つ3つのイシューを見分けることが、重要だとのことです!

このままだとふんわりしているので、具体例を提示していきます!

2 具体例

酒造メーカーの社員で、「A君、○○の売り上げが悪いからなんとか対処しておいて」と無茶ぶりされたとします。

例1

ブランドイメージをどのようにしていくか。他社との差別化のためのアクションを考えよう。若者をターゲットにするならSNSを発信源にいこう。

若者の利用分母が多いSNSはTwitterだから、まずは分母を証明するためのデータを集めよう。

自分が社員ならこんなことを考えてしまいます。これはダメな例で、解の質を上げるだけの取り組みになってしまいます。


例2

売れなくなっている本当の原因を考える!

例えば、これまでは若者をターゲットにしてきた。でも、少子高齢化で若者をターゲットにするのはじり貧になる。

シフトチェンジをして高齢者にターゲットを絞ろう!高齢者なら…。



いかがでしょうか。イシューの導き方次第で、その後の行動が全く違うことがお分かりいただけるのではないでしょうか。

つまり、イシューを考えず反射的に頑張るより、イシューを考えるほうが大事と言いたいわけです。なんなら、反射的に選択した行動で100点を取るより、イシューを考え抜いて選択した行動で30点取る方がよっぽど価値があり、進んでいる感じがしませんか。

3 イシューの条件

では、良いイシューの条件は何なのか。

・スタンスをはっきりさせる。

こんな感じのことを決めようといったテーマの整理だけでは不十分だ。強引にもで具体的な仮説を立てることが大事で、「やってみないとわかないよね」見ないな事態を避けられるといっています。
具体例として

✖「〇〇の市場規模はどうなっているのか?」

これだけだと、ふんわりしすぎて答えの出しようがない。このイシューだと調べる量も膨大で、無駄が多くなってしまう。

〇「〇〇の市場規模は、減退のフェーズに入っているのではないか」

このように仮説を立てることで、答えを出し得るイシューとなり調べるポイントも絞りができる。

さらにポイントとしては、常識的すぎない仮説が良いとも言っています。

先ほどの具体例で提示したブランドイメージは常識的すぎます。

なぜならば、ブランドイメージが大事だって言われるまでもなく皆が大事だと思っているはずです。そこで、ブランド力を上げるための資料を集める

⇒なるほど、ブランド力ってめちゃくちゃ大事だ

…当たり前の結論すぎて、何も前に進んでいません。なんなら、ブランドイメージを高める取り組みはすでに、社内で動かれていることでしょうし。


4 良いイシューを見つけるコツ

一次情報の収集をせよ!

一時情報とは、誰のフィルターも通っていない情報のことである。ネットの記事などは、3次・4次情報でいろんな人のフィルターが入りますよね。一方で、現場の情報は誰のフィルターも入っていません。

例えば

・販売…店頭に行き、顧客の声を聞く。

・モノづくり…調達の現場へ行き現場の人の話を聞く。可能であれば、何かをの作業を一緒にする。

こうした情報は、本を読み漁っても出てこないし理解することもできません。だからこそ、深い仮説を立てるときには一時情報を積極的にキャッチせよと言っているわけです。


5 所感

反射的に振られた仕事を愚直にこなしていた頃にこの本と出合いました。当時は、すべての仕事に100点の成果を出そうと躍起になっていました。

ただこの本と出合えて、はじめの一歩の方向性や課題は何かを十分に検討することによって、今までより、生産的に仕事に取り組めてきたのかぁとようやく実感しています。とはいえ、できていないことの方が多いです。


この本はエッセンシャル思考と合わせて、自分がバイブルとしている本です。今回では、伝え切れていないことも多くありますので、気になる方は、ぜひ、本書をお読み下さい。


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