Vol.8 おりょうりであそぼう
子どもが幼稚園や小学校から帰ってきてから何をしますか?先ずはおやつ!これはきっと世界共通ですね(笑)では次、宿題をしたりテレビを見たり様々です。そして、子どもが何かに夢中になっているあいだに、ママは合間をぬって夕飯作りというところでしょうか。まさに時間との勝負。時短万歳!夕方はどの家庭も大忙し。
しかしすぐにおきまりの言葉が聞こえてきます。「ママ来て!ママ見て!今!!」子どもも1日外で頑張ってきたから、当然ママと一緒に遊びたい。一方ママだって家族のお腹を満たすために必死です。そうして両者にフラストレーションが溜まっていくのが現状なのではないでしょうか。
もし、この夕飯作りが、子どもとの遊び時間になったらとっても素敵な時間だと思いませんか?毎日は…大変ですが、たまにキッチンで料理を一緒に作って親子時間を作ってみてはいかがでしょうか?
我が家では週に1回は麻婆豆腐。
麻婆豆腐は子どもと一緒に作れるような工夫をしています。例えばネギ。普通は白ネギを使うのですが、これはヌルヌルして子どもには切りにくい。なら、ハサミでもきれちゃう小ねぎにすれば、子どもに作業してもらうことができます。甜麺醤で味付けするのが本場だけど、それだと子どもには味が強すぎちゃう。だから味噌を入れてまろやかにします。その分コクをプラスするためにオイスターソースを加えて隠し味にする。このように、親子レシピには、子どもが作業に加われるような工夫と、美味しく食べられる味付けの調整をしています。
もちろん、子どもと料理をすると普段より時間がかかるので、たくさんは作れません。でも、品数は減っても子どもとの時間が増えます。キッチンから遠ざけるのではなく、一緒にやってみる。始める前は、とてもじゃないけど無理...だと思えますが、実際やってみると子どもはお料理をできることに大喜びで作業します。そして大人は、子どもの手元ではなく頑張っている目を見る!そうしたらもう全て良しにするのも良いのかな。と思います。
でも、一人でさえ料理は結構大変なのに、まして子どもが一緒なんて、絶対ムリ!という悲鳴が聞こえてきそうです。はっきり言っちゃうと、普通の料理は難しいです。でも、親子料理レシピで親パート、子どもパートにしっかりと役割が別れていれば格段にハードルが低くなります。何種類ものレパートリーが無くても大丈夫。2種類くらいあったら、これを毎週作ったっていいんじゃないでしょうか?そのうちに親も子も一緒に料理をするコツを掴んで、もっと色々な料理に挑戦できるようになります。
筆者:リトルシェフクッキング(株)代表 武田 昌美
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