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「繊細さん」の考察


「生まれつき繊細な人」は、5人に1人の割合で存在する。


今日は読み終わった本について書いていこうと思う。

「気がつきすぎて疲れる」が驚くほどなくなる「繊細さん」の本
著:武田 友紀

みなさんは、「繊細さん」という言葉をご存知だろうか。

何となく聞いたことがある人も居るのではないだろうか。

私も「聞いたことはあるけど結局どんな人のことなの?」という状態だった。

そんな中、Kindle Unlimitedを彷徨っている時にたまたま目に入ったのがこの本だ。

この本の紹介を通して、
①「繊細さん」とはどんな人か
②「繊細さん」はどう生きれば良いのか
③私の考え

について書いていこうと思う。

①「繊細さん」とはどんな人か。

一言でいうと、「繊細な感性でたくさんの物事を感じるために疲れてしまう人」
= HSP(Highly Sensitive Person)だ。

HSPは、アメリカの心理学者エレイン・アーロン博士が提唱した概念であり、「繊細さん」は本書の著者が使っているHSPの愛称だ。

「職場で機嫌の悪い人がいると気になる」
「人と長時間一緒にいると、疲れてしまう」
「小さなミスに気づいて仕事に時間がかかる」

これらに覚えがある人は、「繊細さん」である可能性が高い。

繊細な感性を持っている人という意味の「繊細さん」だが、「繊細さん」にも個性がある。

「何の感覚が繊細なのか」によって種類が違うそうだ。

視覚、聴覚、嗅覚、触覚、味覚の五感で大まかに分けて考えられる。

視覚の場合、「街に出ると人や看板など、目に入る情報を見すぎてしまって疲れる」

聴覚の場合、「ベッドに入ってもお風呂の換気扇が気になってしまう」

「自分がその場の空気や相手の感情を読むときに、五感のうちどの感覚をメインで使っているか」の答えが、その人の五感で1番鋭い感覚だそうだ。

②「繊細さん」はどう生きれば良いのか

結論:繊細さを克服するのではなく、繊細さを良いものとして捉えて、ラクに生きる術を身に付ける。

本書には沢山の「繊細さん」の事例、「繊細さん」が生きやすくなるテクニックが載っている。

その中で私が特に共感したものを紹介する。

それは「自分を出せば出すほど、自分に合う人が集まってラクになる」だ。

「繊細さん」は自分がその場で求められる姿が分かるので、それに成り切る。例えば「テキパキした人」など。

そうしていると、「テキパキした人と一緒にいたい人」が集まってくる。

次第に「テキパキしている自分」から降りられなくなって次第に窮屈になっていく、という訳だ。

これの対策はもちろん「素の自分を出すこと」だ。

素の自分を出して自分の意見を言うようになると、「自分の意見を持っている人が好きな人」が集まる。



繊細さんは5人に1人の割合で存在すると言われているが、全体から見ればマイノリティーだ。

非・繊細さんが違和感に気がつかないことを理解できない繊細さんは、自分の感覚を共感できる人を求めることが多いらしい。

現代においてそれは、SNSを使うことで発見できる。

SNSで自分のありのままの意見を発信すると、それに共感する人が集まり、それが感覚の近い「繊細さん仲間」になることもある。

これって、まさに noteじゃないだろうか。

③私の考え

私は、本書を読んだ後も自分が繊細さんかどうか分からなかった。

街に出ると、すれ違う人の服装とかマスクの柄とか余計なものばかり覚えてしまって疲れるが、気遣いが特に出来るわけではない。

夜は電気を消してテレビはついていない状態でないと寝付けないけれど、仕事は「とりあえず」でやってみることもある。

「部分的に当てはまる」みたいな感じだった。

多分多くの人はそうなんじゃないかな。

そして、本書は繊細さんだけのための本でもないと思った。

繊細さんと、そうではない非・繊細さんの間には持っている感覚に隔たりがある。

疲れる理由も程度も、個人によって大きく異なる。

その違いを互いに認識して、「察する」事に頼らず言葉で確認し合うことが、人間関係を築く上で大切なことなんだろう。


書きたいことを上手く纏めるのが難しくて長くなってしまった。

書き切れないくらい興味深い部分が多かったので、気になった方には是非読んでもらいたい本だ。

それでは。

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