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ただのトレース
こんばんは。
今日は意外と仕事が忙しい雰囲気だった。雰囲気だけで本当は忙しくないのかもしれないけど。
元々タスクが3つくらい並行するだけでも気忙しくてソワソワしてしまうから、どこからが「本当に忙しい状態」なんだろう。分からないね。
話は変わって。
私は、高校卒業まで空手を習っていた。
高校卒業までとはいえ、高校時代は部活も別に入っていたので(陸上部)、空手は大会の前の1ヶ月だけ練習していた。何でそこまでしていたのか分からないけど、よくやってたなと思う。
私がやっていた空手には、形(かた)と組手(くみて)の2種目があり、私は形を好んでいた。
何も無いところでやたらキレ良く動いて時々叫ぶやつだ。
↓これ
あれは、見た目の綺麗さとキレの良さと迫力で優劣が決まる競技だ。
全ての動きに仮想敵が居て、意味がある。
ただ、形の流れを覚えたばかりの時は、覚えた形だけを再現してしまう。
それはカタチとしては合っているけど、迫力は出ないし「良い形」とは言えない。
なので形を教える時は、そのシチュエーションを合わせて教えないといけない。例えば「この動きは左から襲いかかってきた敵をいなして突きを入れています」みたいな。「今何をしているか」が分からないと形としての完成度が高まらないからだ。
これ、形だけじゃないな、と思う。
仕事なんて特にそうだろう。
仕事は1人で最初から最後までできない場合が多い。どこかで分業が発生している。それが細分化されるほど「今何を誰のためにしているのか分からないけど、作業はできる」状態になりやすい。
教える時はもちろんそうだが、誰かの真似をする時もそうだ。
憧れの人の行動やスタンスだけを真似してはいけないと思う。その背景を知ってどうやってそこに至ったかを知ってからでないと、中途半端なトレースにしかならない。
極端なことを言えば、上部だけトレースしまくっていても何者にもなれない。と思う。
何者かって何でしょうね。
それでは。
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