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マルチタスクは集中力を奪う【読書感想】

 こんばんは。

 今日は本を紹介します!

 人間の集中力についての本です。

 皆さんは、「昔に比べて集中力が落ちたな〜」と思う瞬間はありませんか。私はあります。

 忙しなくSNSをザッピングして、いざ作業を始めてもパソコン画面の端にはSNSが開きっぱなし、パソコンの脇のスマホではゲームが表示されている、とか。本書ではそんな状態を「マルチタスク」に陥っている状況としています。

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人間にマルチタスクは不可能!

 本書では、「人類にマルチタスクは不可能である。今すぐやめて、シングルタスクをしなさい」と言います。そしてこれが本書が言いたいことの全てです。

 「シングルタスク」とは文字通り、一つの物事に集中して取り組むことです。例を挙げるなら、仕事中に電話やら相談事やらが引っ切り無しに舞い込んで、それらに都度全部対応することは「マルチタスク」です。対照的に、順番を決めて一個ずつ取り組むのが「シングルタスク」です。電話や相談は自分で管理できないだろ!という声が聞こえますが、本書では、それも全てその場で対応すべきではないと言っています。

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「マルチタスク」は失礼

 対人の場合、「マルチタスク」は敬意を欠く行為であると記されています。

 例えば、部下からの相談をパソコンを見たままで対応するとか、打ち合わせ中に別の電話に出るとか。そういった行為が実際に咎められることは少ないと思いますが、相手からの信頼は確実に減っていく、と言います。これは普段の生活においての「みんなでご飯を食べているときにスマホをいじる」とか「話しかけているのに上の空」とかが当てはまります。

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自称マルチタスカーの正体

 そもそもなぜ人間にマルチタスクが不可能なのか、改めて説明する必要もないかもしれませんが一応言っておくと、「2つ以上を同時に頭で処理することはそもそも不可能だから」です。

 「俺はマルチタスクできるけど」という人の「マルチタスク」は「タスクスイッチング」です。細かくタスクを変えているだけであって、これは非常に脳が疲れる行為だそうです。なのでもちろん、作業の効率は落ちます。

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シングルタスクを実行するために

 シングルタスクを実行するにあたって心掛けるのは、「誘惑と距離感を取る」ことです。

 作業をするときにはスマートフォンを近くに置かないor電源を切る。1日1時間でもいいので、ネットから遮断された生活をする。毎日落ち着いて自分を見つめる時間を作る(これは日記だったり瞑想だったりが該当します)。「一つのことに没頭した人はそうでない人より充足感が強くなる」という研究結果もあるそうですから、やらなきゃ損ってことですね。

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そうは言うけど貴方はできているの?

 出来ていません!すみません生意気言いました。

 すーぐマルチウィンドで作業してしまうし、すぐスマホ見てしまうし、毎日押し寄せる情報の波に溺れかけています。

 しかし最近シングルタスクを実行できているな、という時間もあります。今です。

 今、noteに投稿することを書いている時間は本当に文字を書くことだけに集中できるし、1日の振り返りとか今の気持ちなど「書いていることだけ」に集中できる気がします。

 本書でも、シングルタスクは「今という瞬間と真摯に向き合うこと」とも言われています。マインドフルネスに近い思考ですね。綺麗な景色を見たら、まず写真に撮るんじゃなくて一生懸命記憶したいし、いつでもその瞬間に目の前にいる人と真剣に向き合いたいし、その時考えたことを真剣に考え抜きたい。理想です。

 「マルチタスク」、いや、「集中力散漫」に陥らないために頑張ってみます。とりあえずスマホは、充電する時はQi充電のみにして触れないようにします。本を読むときはスマホじゃなくてKindle端末で読みます。いらない通知はOFFにします。

 最後に、今日の紹介では内容の一部しか書けていないので、気になった方は是非読んでみてください。特に、これを読んで「マルチタスクを悪くいうなよ!」と思った方には一度読んでみて欲しいです。

 それでは。

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