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専業主婦からパートタイマーへ、悩みと葛藤の記録①

結婚してしばらくは働いていたけれど、程なく専業主婦になってしまった。

私には理想に思っていることがありました。
結婚しても仕事は続けて、産休を取って、復帰すること。
ですが、その理想は理想のまま消えてしまったのです。

消えてしまった、と言えば聞こえが良いのですが、消してしまった、と言う方が正しいかもしれません。

それに、私には負い目がありました。
同じ「働く」と言っても、私の数倍は稼ぐ夫に、負い目を感じていたのです。
仕事量も違う、責任感も違う、そうして心も体もすり減らして働いている夫を少しでも休ませたい気持ちから、「家事は私が全部やるから」と言ってしまい、この発言に長く苦しめられることになるのは、新婚の私には想像だにもしないことでした。

誰の稼ぎで暮らしているんだ、などと言う夫ではありません。むしろ労わってくれる方だと思うのです。ちょっと気づかないだけで。私も頼んだり甘えたりできないので、辛いことが言えなかったのです。

働きながら家事全般を担っていた数か月、疲れてどうしようもありませんでした。一人暮らしからの同居でしたので、家の中にいてする作業は同じはずなのに、やってもやっても終わらない、休む間もない。自分の要領の悪さにがっかりするばかり。気負い過ぎと自分を休ませない過労状態から、仕事を辞める決断を下しました。

この時の夫だってしんどかったに違いない。幸せなはずの妻が、日ごとにしぼんでやつれていくのでは……。

それからまたしばらくして息子が生まれ、私の慌ただしさに拍車がかかったのですが、”働きたい”と思う気持ちは温め続けていました。
今は息子を元気な子に育てよう、と気持ちを切り替えて。

②へ続きます。

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