専業主婦からパートタイマーへ、悩みと葛藤の記録②
①からの続きです。
働きたい気持ちを温め続けられたのは、友人たちの存在がありました。忙しいはずなのに、時間を作ってくれて時々には会う大切な友人たちです。
新卒で勤めた会社で今も働いている、仕事に家事・育児に忙しいスーパーママさん。
すごいね、努力しているね、と話すと、たまたま運が良かっただけよ、(ほどほどの意味で)いい加減だから続いてるのよ、さらりと話すのです。
気負いがないな、自然体でいいな、とこれも自分にはない要素を羨ましく思います。
私にも、人並みの嫉妬心は備わっています。でもこの思いは嫉妬ではなく、尊敬といった方がしっくりくる言葉でしょうか。友人に対して尊敬、などと言ったら堅苦しいけれど、時には後ろ髪を引かれる思いで出勤しなければならないこともあったはず。家族を守りながら、苦労して努力を積み上げていくのは、並大抵のことではないのですから。
この友人たちだけでなく、世の中には多くの女性たちが大変な思いを抱えながら、必死に働いて暮らしている。それが、なぜ自分にはできないのだろう。根性が足りない?
一人一人顔が違うように、立場や環境の違いもあるにせよ、多くの人がやりこなしていることが難しいなんて、やはり自分はおかしいのだろうか。何かがおかしい、と疑問符が立つのに、その答えと解決ができないもどかしさに悶々と過ごしていました。
とよ子ちゃん、その気持ちを持ち続けてね。今に必ず叶うから。
こう言葉をかけてくれた友人の思いが、友人たちの姿が、働きたい気持ちを支え続けてくれました。
息子の誕生から10年、その間に時々アルバイトをしながら、自分のアタマの中にある働くことへの懲りかたまった考えを整理しながら、出来ることを探っていきました。
③へ続きます。
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