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#122: こんなときだから♪シューマン〜花たちが愛をささやく「くるみの木」
シューマン:歌曲集『ミルテの花』より「くるみの木」(1840)
#120 -126のテーマは「愛と優しさと切なさとー木と音楽」
家の前に青々とした葉を茂らせたくるみの木が立っている。そして、二対に咲いた花が咲き誇っている。花たちは、風に吹かれ、その度に口づけを交わす。風と共に愛のささやきが聞こえてくるー。
なんともロマンティックで、甘い香りが脳内アロマのように満たされる愛に溢れた歌曲です。
この作品が収められているロベルト・シューマン(1810-1856)作曲の歌曲集『ミルテの花』は、結婚をテーマにお送りした#91「献呈」でお話ししましたように,シューマンがクララと結婚する前日に贈った愛の賛歌です。
詩はドイツの詩人ユーリウス・モーゼン (1803-1867)。
くるみの木の下で想いにふける乙女心を描いた,まるで少女漫画の一コマのような世界を,シューマンは歌曲として見事に表現しています。おそらく,愛しい人と結ばれる喜びの絶頂にあったシューマンにしか生み出せなかった歌曲なのだと思います。
シューマンの幸せを時空を超えて触れることができる名曲です。
優しくすべてを包み込むようなクララへの愛を感じながらお聴きください。
今日もみなさんにとって,素敵な一日でありますように!
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