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#113: こんなときだから♪リムスキー=コルサコフ〜おそいかかる連打!「熊蜂は飛ぶ」

リムスキー=コルサコフ:歌劇『サルタン皇帝』より「熊蜂は飛ぶ」(1956)

#113 -119のテーマは「鍵盤の上を駆け巡る!?ーピアノが奏でる虫の世界」

家主がピアノを好きになった理由は………
漆黒の麗しいお姿に目を奪われたから! です(見た目かい!)

従姉妹がエレクトーンを習っていて,その教室についていったのがきっかけだったのですが,そこで目にしたピアノがカッコよかったのです。
それからもちろんのこと,ピアノの音色,生み出される音楽に惹きつけられたのですが,きっかけは一目惚れということになります。

今週は家主の原点でもある,ピアノにフォーカスしたテーマでお送りしたいと思います。しかし,ただ単に紹介するのも「芸」がない,ということで,ピアノの「芸」が際立つ曲……..と考えていたら,「虫」! 「虫」がある! 

ということで,好きな方も,苦手な方も,ピアノが奏でる虫の世界をお聴きいただきたいと思います。

一曲目は,これぞ「芸の極み」の代表格,「熊蜂は飛ぶ」です。

「熊蜂は飛ぶ」は,ロシアの作曲家ニコライ・リムスキー=コルサコフ(1844-1908)の歌劇『サルタン皇帝』の第3幕で,魔法の力で蜂に姿を変えた主人公のグヴィドン王子が、悪役の2人の姉妹を襲う場面で流れる曲です。
羽音を表した音型が技術的にも鮮やかに,ピアノをはじめ,ヴァイオリン,トランペット,エレキギター,そしてなんとチューバまで,様々な発音楽器の技巧を披露する曲としてしばしば演奏されます。

ピアノの場合,鍵盤を打鍵する姿が,針で攻撃する様子にも見え,迫力満点です。ピアニストが格闘家のようにも見える,そんな作品でもあります。

本日は,超絶技巧で名を馳せたハンガリーのピアニスト,ジョルジュ・シフラ(1921-1994)が編曲したヴァージョンを,こちらも超絶技巧を艶やかに聴かせる中国人ピアニスト,ユジャ・ワンの演奏でお送りします。

必殺技が鮮やかに決まる瞬間を見るような,スカッとした気分にもなれる,そんな演奏です。

今日もみなさんにとって,素敵な一日でありますように!


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