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#52: こんなときだから♪ヴィヴァルディ×アカデミー賞〜「マンドリン協奏曲」

ヴィヴァルディ:マンドリン協奏曲 ハ長調より 第一楽章(1725)

#50-56のテーマは「名シーンに刻まれたあの1曲ー映画とクラシック音楽」

マンドリンといえば,日本では古賀政男(1904-1978)を連想してしまいますが,実はこの楽器,イタリアが発祥地なんです。

ギターと違って,二本の弦が1組みになるように弦が張られています。これによって,トレモロ(同じ音が持続して鳴っているように細かく撥弦する奏法)が可能となり,マンドリンの哀愁を帯びた特徴的な音色といえるでしょう。

イタリアの作曲家アントニオ・ヴィヴァルディ(1678-1741)は,「四季」の作曲家として有名ですが,「マンドリン協奏曲」は今日紹介する映画で使用されたことによって一般に広がりました。

ダスティン・ホフマンとメリル・ストリープ出演の映画「クレイマー,クレイマー」です。こちらアカデミー賞作品賞を受賞した説明不要の名作ですね。

話の内容は決して軽くないものの,ヴィヴァルディが奏でる軽やかなイタリアン・バロックとの対比が素晴らしく,映画も音楽も見る人の心を虜にしました。

妻が家を出て行ったことによって,夫にとって強制的に直面することになった育児。
夫はこの経験によって,何が人生で重要なのかを掴みます。そして妻も,息子も......。

今の状況も,半ば強制的に訪れた自粛生活。
私たちの生活が守られることは大前提ですが,私たちの人生で何が重要なのか?
強制的に訪れたSyat Home 週間で,この映画を見ながら考えるのも良いかもしれませんね。

今日もみなさんにとって,素敵な一日でありますように!
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『クレイマー、クレイマー』(原題: Kramer vs. Kramer)(1979, アメリカ)
監督:ロバート,ベントン
主演:ダスティン・ホフマン


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