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#102: こんなときだから♪ドビュッシー〜エレメントの達人「野を渡る風」

ドビュッシー:前奏曲第一巻より「野を渡る風」(1910)
#99 -105のテーマは「風のように軽やかに,しなやかに生きるー風と音楽」

印象派を代表する作曲家であるクロード・ドビュッシー(1862-1918)は,これまで紹介してきたように,水,雨,そして雪,空気など自然を描写する音楽を数多く残しています。そして今週のテーマである「風」についても秀逸な描写が光るピアノ曲を数曲作曲しています。

本日お送りする「野を渡る風」は,全24曲からなる「前奏曲第一巻」の第3曲目に登場します。

演奏は「できるだけ軽く」と指示されていて,ピアニストはドビュッシーが求める風と一体になるかのように演奏しなければなりません。

家主は,この曲を聴くと,見たこともないくらい広い野っ原に,風が吹き抜ける様子が目に浮かびます。

優しい風,激しい風を顔で感じるように音を紡ぎたくなる,そんな一曲です。

あなたはどんな風が好きですか?

本日の演奏は,私立高校の現役数学教諭でありピアニストである金子一朗さんの演奏でお楽しみください。

今日もみなさんにとって,素敵な一日でありますように!


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