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#36: こんなときだから♪オネゲル〜隠しきれない機関車への愛

オネゲル:交響的断章第1番『パシフィック231』(1923)
#36 -42のテーマは「乗る派? 撮る派? いや聴く派でしょ!ー乗り物の音楽」

突然ですが,みなさんの乗り物って好きですか?


家主は大好きなんです!!
鉄道,車,バス,フェリー,飛行機などなど,移動するという行為が好きなのか,乗車する時のワクワクは子供の時から変わりません。
しかし,今,その楽しみもしばらくお預けとなってしまいました…..。
そこで,今週は,聴いてワクワクする乗り物にちなんだ音楽を選曲してみたいと思います。

本日の作品はフランスの作曲家,アルテュール・オネゲル(1892-1955)の「交響的断章第1番『パシフィック231』」です。

こちら「にひゃくさんじゅういち」と発音しませんよ。「にー・さん・いち」と読んでくださいね。

家主はもうこのタイトルを見ただけで興奮してしまいました。

いわゆる独特な鉄道の呼び方,例えばD51形蒸気機関車を「D51=デゴイチ」なーんて,鉄ちゃんたちは呼びますが,「パシフィック231」は蒸気機関車の車軸配置の名称であり,フランス式で "231" と表現される車軸配置,つまり先軸、動輪、後軸の軸数が順に2-3-1配置されたものは、アメリカ式では「パシフィック("Pacific")」という呼称が与えられているそうです(wikipediaより)。

ご想像の通り,オネゲルは筋金入りの鉄オタ(機関車オタ)。「皆が生き物を愛しているように,私は機関車を生き物として愛している」といったようなことを公言していたとのこと。しかし,オネゲル自身は,このようなタイトルをつけたにもかかわらず,描写的な音楽表現を否定していたらしいのですが……この作品を聴く限りでは,どう考えても,機関車が徐々に動き始め,加速し,そして最後に停車する,という細かい描写が丁寧に描かれています(のように聴こえます)。もう,機関車愛のダダ漏れ感がすごいです(笑)

音楽家には鉄道好きが今も昔も多いような気がします(有名どころはドヴォルザーク,向谷実,くるりの岸田繁などなど)。家主も列車の持つリズムというか,ガタンゴトンという適度な揺れが好きで,鈍行列車の旅をこよなく愛しています。

さぁ,目を瞑ってください。そして今から約100年前の1923年フランスにトリップして蒸気機関車に乗り込みますよ!

「出発進行!!」

今日もみなさんにとって,素敵な一日でありますように!


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