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下川織物のミッション

歴史に敬意をはらい職人としての天命を全うする

久留米絣の創始者 井上伝(いのうえでん)のお墓 久留米市 徳雲寺

江戸時代後期に誕生した久留米絣は、当時貧しかった庶民の暮らしに大きな影響をもたらし時代が江戸から明治に移行していく中で地域の経済発展に大きな功績を残した。歴史に学び先人の知恵を受け継ぎ何を未来に伝えていくべきなのか。産地の未来をつくっていく。
そのために下川織物として、何ができるかを考えてみた。

久留米市 未来工房「やかまし村のギャラリー」にて

久留米絣を作り続けるために定期的にご購入いただく顧客を開拓し続ける。

2020年2月パリで開催した久留米絣セミナー

1 広報活動


大学、行政、企業などからの講演依頼に応え、オンラインを含めたセミナーの開催によって久留米絣の魅力を知っていただく。工場訪問者向けのプレゼンテーション、メディアへの取材対応など。歴史的な文脈を踏まえて世の中に価値あるものとして久留米絣を残していく。

2018年10月ストックホルムにて

主な実績


海外セミナー(オランダ、スウェーデン。パリは2年連続で開催)
福岡県内を中心に各大学関係
企業の人事教育サービスでのOJT講師
福岡県インテリアコーディネーター協会
山梨県、京都府など繊維産地との交流
など

2 工場見学


年間400組以上のお問い合わせに対応
ワークショップ付きの有料見学ツアー開催中
インターン受け入れ
工場見学を商談、商品開発、人材発掘など全ての窓口とすることで職人としての責務を日々行いながら多角的に活動できる。

八女職人×SVA(ニューヨークの美術大学)とのコラボ企画

主な実績


2019年(コロナ前)424組1800名(海外30組含む)
2021年(コロナ対応)486組929名(オンライン含む)

主な訪問者
オランダ大使館、TOYOTA(絣織機のルーツ)、全国の大学、繊維産地組合
旅行ツアー企画、各メディアなど47都道府県と海外30か国以上からの訪問者受け入れ。

欧州デザイナーと図案の打ち合わせ

3 反物(生地)販売


過去の商慣習にしばられず時代に応じて柔軟な姿勢をもって製造織元として様々な取引形態に応じる。流通業者、小売店、クリエーター、一般消費者などそれぞれに対応するために通常の卸販売業務に加えて工場直売、ネット通販など多くの接点を作る。

画像提供:Linneo.eu

主な実績


スタートアップ企業
全国の小売店
全国の呉服店
個人クリエーター、デザイナー
海外(主に欧州)

「うなぎの寝床」さんとのオリジナル企画

4 商品企画


ブランド、セレクトショップをはじめ、スタートアップ起業家、一般消費者も含めた幅広いご相談に応じることで久留米絣の可能性を広げ魅力を伝えていく。(コアなファンの獲得)

JR九州「コトコト列車」の制服

主な実績


欧州ラグジュアリーブランド
夢を叶えるプロジェクト
マンション、ホテル、オフィス等インスタレーション
九州の観光列車の制服
など

2020年パリで「国際下川絣未来賞」を行う(絣の図案を公募)

5 コラボ企画


国内外のデザイナーとのコラボ、プロジェクト案件など誰も取り組んだことがない世界に積極的に挑戦するマインドが久留米絣の可能性を広げていく。
(技術の応用で新たな技を生み出し、未来につなぐ)

2019年フランス人アーティストとのコラボレーション

主な実績


2015年 青森県立美術館プロジェクト(フィンランドデザイナー)
2016年 九州オランダプロジェクト(国交400周年記念事業)
2017~2018年 Intertraditionプロジェクト(スウェーデンプロジェクト)
2018~2019年 「Merida」制作(フランス人アーティストとのコラボ企画)
2020年 パリにおいてセミナーを開催(国際下川絣未来賞を提案)

ランチョンマット

6 商品開発企画


包む絣 
着物、風呂敷など日本は包む文化。思いを包む、身にまとう。
市松、七宝、麻の葉など吉祥紋を用い、願いを込めて贈り受け取った側は、その思いを胸に抱いて人生という時を刻んでいく。
ハンカチ、風呂敷、ランチョンマットなど生活シーンや日本の贈り物の文化の中で布の大きさを編集して、柄と布の組み合わせでギフト、ラッピングという入り口から生活の中に溶け込む絣の提案を考える。
商品ではなく、ラッピングの方をブランディング化することで、SDG’sにも繋がる。
様々な商品、企業とのコラボも無限に広がる。

枕カバーと掛け布団カバー

布団について
人生の時間の中で布団の中で過ごす時間は平均で4分の1と考えると、重要な時間。布団もまた、体を包む。そして世界共通。
明治~大正などの久留米絣の中で「布団柄」というものがあった。繁栄などの願いを込めて織られた柄に包まれて過ごす習慣があった。
そこに対して、もう一度アプローチすることで日本の文化、伝統、習慣に触れながら人生の4分の1を過ごす時間を考えることはできないか。

クッションカバー

下川織物として考える商品企画コンセプト

生活の中で絣に寄り添えるアイテムの提案。
布に近い状態で、身にまとう 思いを包むもの。
風呂敷、ベッドカバー、枕カバー、巾着、テーブルクロス、ランチョンマット、ブックカバーなど


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Kyozo Shimogawa
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