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織襲戦争#9 佐藤の亡霊、敵になる

佐藤の葬式が終わり、おりおり軍は斎場を後にした。その後、佐藤の肉体から魂が抜け、肉体から離れた事で人間時代の記憶を失った。佐藤はしばらくさまようも、逆悪襲の亡霊の見える兵士に発見される。


兵士「こ、こいつは、俺達を散々苦しめてきたが最近死んだという佐藤 電気自動車電気自動車の亡霊では無いか!こいつは内の兵士に出来そうだ!何故なら亡霊は人間時代の記憶が無いらしいからなぁ!」


兵士は佐藤の亡霊と話し始める。


兵士「おい、お前、俺に協力してくんねぇか?」
佐藤「ひぃあぁい!協力しますよおぉうぅ!」
兵士「こいつ、性格まで変わっちまってんなぁ。まいい、とにかく俺達の拠点に来い。」


兵士は佐藤の亡霊を拠点まで連れて帰り、次の襲撃の準備をした。準備も終わり、出動前、仲間に佐藤の亡霊の件を話した。しかし、誰も亡霊が見えない為、誰一人信じる者は居なかった。そして、出動し、おりおり軍の拠点へと向かった。


一方おりおり達は準備中だったホテル開発中止し、再び住居にする為の準備をしていた。そんな中、逆悪襲の一人がデパートにミサイルを発射し、デパート部分は粉々に砕け散った。


カン「わ、ワアア!襲撃だ!出動するぞ!」
おり「お、おう!」


おりおり軍も直ぐに出動し、逆悪襲兵との戦闘が始まった。


ゴリラナイト「行け!クローン博士!」
クローン博士「カイセツウゥゥゥゥ!チャンネルゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!」


おり「喰らいやがれ!佐藤の仇!折りたたみ!」
カン「ピッケル岩飛ばし!」


全員、先日の佐藤の仇を打つためか、やたらと強く、逆悪襲兵を次々と吹き飛ばしていった。そこに、佐藤の亡霊が現れる。おりおり達には佐藤が余程親しかったからか、佐藤の亡霊が見えている様だ。


おり「あ、あれは!佐藤の亡霊だ!」
カン「ひょっとして、助けに来てくれたのか!?」
逆悪襲兵「あ、あいつら、誰と話してやがる…*1
ゴリラナイト「でも、なんだか様子がおかしいぞ…気を付けろ!」
佐藤の亡霊「ガバババハアァ!ウウウゴアァァァ!」


佐藤の亡霊は頭上からビームを発射した。
そして、それは近くにいたゴリラナイト一人の心臓を貫いた。


カン「や、やっぱり変だぞ!こいつ!」
佐藤「ガバババハアァ!お前らもこっちに来い!」
おり「ひょっとしたらこいつ、逆悪襲側に寝返ったのかも知れん!」
亡霊の見える兵士「その通りだ。誰一人と信じなかったが、亡霊の見えるこの俺がこの亡霊を味方にしたのさ!」
おり「お前だったのか!佐藤の亡霊を連れてきたのは!」
カン「にしても、どうして俺達とあの兵士にのみ亡霊が見えるんだ!?」
おり「今はそんな事を言ってる場合か!とにかく行くぞ!」


おりおり軍総出で亡霊に挑むも、亡霊には攻撃が通らず、次々と仲間が倒されていった。


おり「クソ、一体どうすれば良いんだ!」
カン「そうだ!佐藤の形見の電気自動車を持ってくれば生前の記憶を思い出してくれるかも!」
カンクンは一目散にガレージに向かった。しかし、ガレージの前に佐藤の亡霊が現れ、行く手を阻む。


カン「ま、まずいぞ!殺られる!」
おり「カンクン!今行くぞ!」
逆悪襲兵「そうはさせねぇぜ!俺に亡霊は見えねぇが俺らの味方だということは分かるからな。」
おり「テメェ!ふざけやがって!佐藤は元々は俺達の命を救った良き仲間だったんだぞ!」


おりおりドンキーは逆悪襲兵の腹に一撃かまして、カンクンの元に駆けつける。
おり「佐藤、お前は昔俺達と共にロオコポ軍団、桐野江組、そして、つい最近まではこの逆悪襲戦も共に戦い抜いただろ!」
佐藤「グルヮア!?オリドン、カンクン、ナカマダッタ…」
おり「今だ!カンクン!ガレージから佐藤の電気自動車を出すんだ!」
カン「おう!」
カンクンはガレージのから佐藤の形見の電気自動車と共に飛び出し、空を飛んで逆悪襲兵を倒すなり、昔の佐藤の戦い方を再現した。


佐藤「懐かしい…」


亡霊の見える兵士「ま、まずい、こいつ、完全に生前の記憶を思い出してやがる…!」
佐藤は亡霊の見える兵士に飛びかかってきた。
佐藤「グボボォア!」
佐藤は特大のビームを発射し、その場に居る逆悪襲兵を跡形も無く吹き飛ばしていく!


おりおり軍全員「ま、眩しいぞおぉ!」


そして、ビームが収まると、あたりは静まり返っており、逆悪襲兵は誰一人と見当たらなく、佐藤の亡霊も居なくなっていた。そして、佐藤の電気自動車の車内には一枚の置手紙があった。そこには逆悪襲の拠点の場所と佐藤の名前、楽しかった過去のおりおりドンキー、カンクン、佐藤の写真が貼ってあった。これは佐藤からの手紙だと確信したおりおり軍は手紙にあった場所に襲撃に向かう事となった。

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