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AIに仕事を奪われても、最後にトリガーを引くのは私たちだということを忘れないで。

先日カフェで朝活をしていると隣の席の20代女性たちの会話が聞こえてきた。

「『AIに仕事を奪われる』ってこれまで自分に関係ないと思ってたけど、最近身近に感じてきた」という内容。

そうだよね。

AIのすごさに圧倒される日々。
高度なことだけでなく、より身近な、文章を書く・議事録を取るといった「人間の手でやって然るべき」こともできるようになっているんだもの。

何というか、遠くで鳴り響いてた消防車の到着地が近所で「もしやヤバんでね?」と少し焦るあの感じに似ている。

「私が普段やっている業務もAIができちゃうんだ!仕事がなくなっちゃうじゃん!」
って思うのが当然のこと。

2014年発表の「20年後の47%の職業が機械化される」という衝撃的な予測は独り歩きをして、私たちを怯えさせている。

この予測には様々な対抗の見解などもあるが、いつもやっている業務をAIが代わりにやってくれるようになってきてるのも事実。

そわそわしちゃうよね。分かる。

確かに業務はなくなるかもしれない。

でも仕事はなくなるわけではない。
”仕事”の本質について私が考えていること。

”仕事”の本質について考えてみる

業務をこなしてお給料をもらうとか、社会の歯車になるって意味じゃない。
もちろん、苦しむためのことじゃない(聞こえている?過去の私)。

もっと大枠で捉えたい。

仕事というのは「自分と周り、社会をより豊かにしていく行為」のことではないだろうか。
人間も動物も自然環境も、よりハッピーに。より健やかに。

そしてその豊かにするという仕事をする上で、人類に与えられた役割は以下の二つ(ホントはもっとあるかもしれないけど)。

①自由に選択すること
②その選択に責任を持つこと

アニメ作品「PSYCHO-PASS」では「ドミネーター」という銃で”悪い奴”を撃つ。

人間の精神状態が数値化された超監視社会。

一定の基準値を超えた者(潜在犯)が街中のスキャナーに引っかかると、自動ロボットに呼びかけられるか公安局が出動し、対象者(潜在犯)をドミネーターで制圧する。

システム自体が問答無用で自動的に対象者(潜在犯)を撃っても良さそうなのに、それを許していないのはドミネーターの構造を見れば分かる。

ドミネーターには引き金がついており、対象者(潜在犯)を撃つか否かはそれを握る者に託されているのだ。

つまり、撃つことへの責任は人間にあるのだ。

引き金があるのはドミネーターに限ったことじゃない。現実世界の拳銃にもある。

選択と責任。

これが人類の仕事。

どれだけAIがすごくなろうが、AIが環境破壊を食い止める最適解は人類滅亡だと導き出したとしても、人類滅亡のスイッチは押せない。

最適解をはじき出せても、人類にとっての”正解”をAIは理解できないのだ。

AIから与えられたもの

人生、捉えようだ。

物事をどう見るかで幸せか不幸かは決まる、とウォルトディズニーもいう。

「AIに仕事を奪われる」と捉えるよりも「AIがあるおかげで時間が与えられた」と思うほうが健全で幸せな捉え方。

不可逆で有限、貴重な「時間」という資産をAI活用によって確保しようとしているのだ。

もしかしたら、時間を費やして身につけたことを、あっという間にAIに越されることに納得いかない人もいるかもしれない。
過去の努力や経験をないがしろにされた気分になるかもしれない。

だけどあなたがこれまでやってきたことは無駄じゃないし、人間としての存在意義は奪われない。

この世の物や知識すべて人生を豊かにするために存在するだけなんだから。

だから忍耐力と正確性の求められるものはAIにお任せしちゃって、人類含めたこの宇宙(スケールがデカすぎ?)がより豊かになるための方法を考える・行動することが有意義な気がしている。

自分の時間は売れるけど、買い戻せないから。

豊かになるには

①自分を大切にする。

「シャンパンタワーの法則」なるものがある。
全体を満たすには、まずは一番上のグラスを満たすこと。
一番上のグラスは「自分」。
自分を満たせば、身近な人、オフィシャルで関わる人と伝っていって、しまいには社会全体が満たされる。

自分の好きな部分も嫌いな部分も受け入れて、丸ごと愛すること。
疲れたら思いっきり休んで、自身を癒すこと。
主体性を持って学び続け、自らを成長させること。
自己研鑽は、決断のための叡智を築くことにつながる。

②家族や友人など身近な人を大切にする。

人の幸福度は関わる人によって左右される。
そして人が死に際に考えるのは、子孫のことや人とのつながりについてだ。
与えたり、共有する他者がいることで人生は充実する。

社会を豊かにするにはこれだけでいいと考えている。
①と②ができれば、あとは波紋のように広がっていくのだ。
波紋が及んでいない場所があるなら、発見し次第解決策を考えればいい。

AIが奪わなくても、過去に廃れていった職業は数多あるわけで。
時代が変われば職業も常識も変わる。

だけど、仕事もお金も人との間に発生する。
これはもうしばらくは変わらないことだろう。

今後AIがどう進化しようが、大切にすることを見失わないでいれば、より豊かな人生を送れるはず。

最後に選ぶのは私たち人間なのだから。

「生きてきてよかったー!!」と思いながら天に召される生き方をしていこう。

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