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「暮らしの知恵」では夏の不快さには耐えられない④


夏の暑さ対策として断熱と日射の対策が非常に有効ですが、30℃を超える真夏日になると建物の工夫だけで快適に暮らすには限界があり、どうしても冷房が必要になります。

冷房の電気代には「断熱性能」と「日射遮蔽(日除け)」が大きく影響します。日中の建物は太陽光の影響を常に受け続けているので、断熱性能が低いと快適な室温までなかなか下がりません。強い出力で長時間動かし続ける事になるので当然ながら電気代が嵩みます。

それに対して断熱性能が高い建物では、太陽の熱が伝わりにくいので冷房の設定温度を維持しやすくなります。
日中のみならず夜間も外気温が高い地域では、エアコン冷房の連続運転を積極的に採用することをオススメします。エアコンは運転開始時が一番電力を消費します。24℃前後でつけて消してを繰り返すよりは28℃前後の高めの設定温度で付けっぱなしにしておく方が経済的に快適な環境を作れます。
「断熱性能」と「日射遮蔽(日除け)」が優れているほどにこの効果が高くなります。ちなみに冷房の設定温度を1℃高くすると消費電力は約10%削減できます。

気候変動の影響から夏場に35℃を超す事も当たり前になっている今、これまで以上に「冷房需要」が増えています。これからの夏は冷房をどう使いこなしていくかが快適な暮らしの鍵になるでしょう。

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