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【不思議な話】夢が現実になった話

しばらく放置しちゃってました『不思議な話』。
今朝ふいに昔、見た夢が現実になった出来事を思い出したので、それについて書いてみたいと思います。

私がその夢をよく見ていたのは、十代後半のことだと思います。
夢の中では、橋を渡った先に大きな図書館かあるいは図書館のように大きな本屋さんがあって、そこでいつもほしい本を選んだり、時には友人と出会って、好きな本の話をしたりしていました。

そのころの私は、とにかく本が好きで、文字があればなんでも読んでしまうような本の虫でした。
けれど、インターネットのまだない時代、田舎だった地元では、欲しい本を手に入れるためには、いろいろと努力や辛抱が必要でした。
そんな環境だったので、私はその夢を見るたびに、「本当にこんな本屋さんがあったらいいな」と思い、頻繁に見ることについては、自分の願望が夢になっているんだろうと考えていました。

夢の中に出て来るその場所は、比較的自宅から近い場所にあるようで、いつも渡る橋も、目が覚めたあとに「きっとあそこだ」と思ってしまうほど、現実味というか、実感のある夢でした。
ただ、実際にはその場所には本屋も図書館もなく、夢は夢だ、という感じでした。

で、ここからはちょっと記憶が曖昧で、どちらが先だったのか、はっきりしないのですが――同じ二十代前半に、夢が現実になったような出来事があったのです。

二十歳を少しすぎたころ、私は地元を離れて大阪の方で就職しました。
そのころ、大阪の梅田には、旭屋書店という、ビル一個まるごと本屋さんという、田舎の人間には夢のような建物がありました。
私は大阪で働いている間、休みごとにそこへ嬉々として通っていました。
そこへは駅を出たあと、大きな陸橋を渡って行くのですが、ある時ふと、それが夢で見たものとよく似ていることに気づいたのです。
ちなみに、このころにはもう例の夢は見なくなっていて、すっかり忘れていたのですが、何かの拍子にふと思い出して、「あっ!」となったんですね。
夢を頻繁に見ていたころは、地元を離れたことはもちろん、大阪の方に遊びに行ったこともなかったので、当然ながら陸橋も本屋さんのことも知りませんでした。

それとたぶん、時期的にはあまり変わらないだろうころに、地元でも夢が現実化したようなことがありました。
夢を見たあと、「たぶんあそこだろう」と思っていた橋を渡った先に、本当に本屋さんができたのです。
図書館というほどではないですが、地元ではまあまあ大きい建物で……品揃えはそこまでではないですが、近くだったので雑誌など買うには便利でした。
なにより、そこが開店した時には、すごく感激しましたし、うれしかったのを覚えています。

――以上、夢に関した不思議な話でした。

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