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かつては歴史が好きだった。

学生時代、そしてファンタジーの長編小説を大量に書いていた20代~30代のころ。私は歴史が好きでした。

といっても、厳密には学校の歴史の授業が好きだったわけではなく、ドラマやアニメやマンガや小説――いわゆるエンターティメントの中で描かれる歴史を主体としたものが好きだった、というのが本当のところかもしれません。
そもそも私は、暗記は得意ではなくて、昔は今よりはマシだったとはいえ、歴史上の事件が何年に起って、その時誰が死んだとかっていうようなことは、ほとんど覚えられませんでした。
なので、学校での日本史や世界史の成績はさほど良くはなかったし、教師たちにも私が歴史好きとは認識されていなかったと思います。

私にとって歴史は、言ってみればエンタメの一つだったとも言えます。
フィクションで描かれた歴史上の事件や人物に興味を持ち、そこから図書館などで文献をあさって史実を知ることは、よくありました。
そして、史実がフィクションで描かれたものより更に魅力的であることを知ったり、他の事件や人物を知って、更にそれについて読んだり調べたり。
私にとってはそれこそが最も楽しいことであり、「歴史」を知ることの喜びだったといえます。

それもあって、自分が学生だったころから、同級生たちに「歴史はキライ」と言う人が多いのは、暗記が中心だからだよなって思っていました。
たしかに「試験をしてちゃんと習ったことを覚えているかどうか確認する」ためには、年号や事件や人名を覚えることも必要だとは思います。
けど、どんな人だったのか、全然興味もない人物や事件について、暗記だけしろって言われたって、楽しくないし、キライになるのも当然だよな……と思うのです。

たとえば、マンガ『ベルサイユのバラ』にはマリー・アントワネットをはじめとして、この時代の歴史上の人物がわんさか出て来ます。
おそらく、同じフランス革命について勉強するにしても、ベルバラを読んで、歴史上の推しキャラがいる人と、まったく読んだことがなくて歴史上の人物も知らない人では、熱の入れ方が全然違うと思うのです。
もちろん、ベルバラはフィクションなので、歴史上の人物といえども完全に史実どおりに動くとは限りません。けれど、そこをとっかかりとして史実を知って行けば、それが楽しみの一つになるのではないか、と私は思います。

ちなみに、私が最初に好きになった世界史の人物は、ジャンヌ・ダルクでした。
小学生の時に読んだ、美内すずえさんのマンガ『白ゆりの騎士』がジャンヌを主人公とした物語だったからです。
『白ゆりの騎士』にすっかりはまってしまった私は、当時ジャンヌ・ダルクに関する文献から、魔女狩りの歴史にはまり、長らく中世ヨーロッパの魔女狩りの時代に没頭することになるのでした。
その影響で、世界史に関してはやや魔術や占いなど、不思議系に偏ってしまっているのは否めません(;^ω^)

今でも、もちろん歴史は好きで、昔買った本などは自宅に保管されています。ただ、2000年に入ってからは、それらを読み返すこともほとんどなくなりました。
原因はいくつかありますが、一番大きいのは老眼で細かい字が読みにくくなったことと、指が悪いので重たい本を長時間持つのが苦しくなったことです。
記憶力も衰えたせいで、好きだった歴史上の人物について、なかなか思い出せないといったようなことも増えました。
それでも、ドラマやマンガや小説や、そして今ならゲームでも、大好きだった人々の名前を聞くと、やっぱり胸躍らせる自分がいるのでした。

……というわけで、まとまりがないですが……
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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