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氏名の話 氏名:

姓名の姓、つまり氏で一人一人、氏神様が決まっている。
そもそも、自分の氏神様が祀られている神社に参ることが大切。
氏神さまとは自らの住む土地をお守りくださる神様のことで、その土地で生活や仕事をする人達を、氏子と言う。
 元来は、文字通り氏姓を同じくする氏族の間で、自らの祖神(親神)や、氏族に縁の深い神様を氏神と称して祀ったことに由来し、この血縁的集団を氏子と呼んでいた。
 
恋愛に、商売繁盛に、家内安全に、心願成就にと、あらゆる神社巡りも良いが、先ずは自分の参るべき社はどこだろう?
私の祖先を、どこまで掘り下げて探ることができるだろうか?

愛知県岡崎市滝町にある「瀧」が起こりの土地にある日吉山王神社に訪れた。
 滝山寺本堂の北側に「日吉山王社本殿」がある。
1608年に徳川家康が建てたと伝えられる。 2006年12月21日、岡崎市指定文化財に指定。
老朽化で2019年4月に修復工事が着工。
2021年3月、薄い板を重ねた「こけらぶき」屋根の本殿が完成。同年5月2日、竣工式が開催され、宮田亮平元文化庁長官が出席したと。
それだけの価値を感じる佇まいで、絢爛豪華とは真逆だけれど、堂々とした存在感が半端無かった。

日差しが厳しい中、御神酒を鳥居に掛けて本殿で祝詞を上げてもらった。最後の名前を名乗るところで、サーっと涼しい心地よい風が吹いた…「神風」か。
初めて訪れるべき社にきたことへの歓待と思えた。
 瀧山寺とその宝物殿、滝山東照宮(日光・久能山と並ぶ日本三大東照宮のひとつ)には、4つの国指定重要文化財があります。 ・瀧山寺本堂 ・瀧山寺三門 ・滝山東照宮 そして、宝物殿では、なんとあの運慶・湛慶の仏像彫刻が! ・梵天立像 ・帝釈天 ・聖観音立像(源頼朝公の御違髪と歯を納めた) ・十一面観音菩薩立像(山田さんが目元・口元に 上から、下からライトを当てると…なんと表情が変化しちゃう!)   同じ場所にある瀧山寺にも訪れた。

『滝山寺縁起』(現存するものは近世の写本、以下『縁起』と略称)によれば、 奈良時代、 天武天皇の命で役行者(役小角)が青木川で拾った金色の薬師如来像を祀る吉祥寺として創建したとされる。
天武天皇の御代に開かれ1300年もの歴史を誇る三河でも屈指の古刹。源頼朝と従兄弟の寛伝上人が住職となり、隆盛を極めたらしい。

この滝山寺の所長:山田亮盛さんが、頼朝と等身大の薬師如来の体内に掘り納められた体内の画像を見せながら丁寧にご説明下さった。
興味深かったのは、寛伝上人が熱田大宮司藤原季範の孫で、将軍源頼朝の従兄弟であったため、頼朝による大伽藍の造立がなされるなど、鎌倉幕府の庇護を受けた。
寛伝は足利氏宗家初代当主足利義康の義兄弟でもあり、藤原氏、足利氏の庇護を受けたという史実。南北朝時代には足利尊氏、徳川家康の庇護も受けて滝山寺は勢力を増す。正保3年(1646年)10月18日、徳川家光の命により、岡崎城鬼門にあたる滝山寺境内に滝山東照宮が創建され[5]、200石の加増を受けたともある。
1972年10月18日に生まれた私。ご先祖さまとの繋がりを感じた滝山寺だった。 文化発信の地として、三河地方で重要な役割を担ってきた寺院、なんだか誇らしく思えた。
 追記:帰り際に、凄い木彫りの迫力が過ぎる鬼の面に遭遇👹瀧山寺の「鬼まつり」で使われるとか。 その鬼が松明を掲げる天下の奇祭❗️是非、見てみたい❣️

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