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ゲストハウスオーナーの悲喜交々

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長野市の小さなゲストハウス・1166バックパッカーズの飯室がゲストハウス経営の悲喜交々を綴ります。現場の話からスタッフ育成、宿をこれからどう育ててゆくか大きな声で言えない葛藤なん…
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2023年11月の記事一覧

宿泊業へ就職するということ

宿泊業へ就職するということ

 特にコロナ明け、宿泊業に就く若い人が減っているという話をよく耳にする。帝国データバンクによると、旅館・ホテル業における正社員・非正社員の人手不足割合は以下だそう。

 数字から見ても大きな宿では(小さな宿でもだが)いかに人手を確保するかが喫緊の課題なんだと思う。私は前職と合算すると、16年ほど宿泊業に就いているが、確かに長時間労働であったり、夜間早朝の仕事が多かったりと特有の課題はある。それを横

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<小規模ゲストハウス開業希望者向け>宿主がやっている見えない仕事

<小規模ゲストハウス開業希望者向け>宿主がやっている見えない仕事

 宿屋の仕事はお客さんをお迎えして、チェックインをして、観光案内をして、チェックアウトの後にお部屋の清掃をして…というのは表から見えやすい仕事なのですが、他の職業と同じように裏方業務もたくさんあります。
 1166バックパッカーズでは現場は主にアルバイトスタッフが守ってくれて、裏方業務を飯室が担っています。これから小規模ゲストハウスを開業したい人にとっては裏方作業も面白いかなと思うので、書いてみま

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取り壊されないと決まった1166バックパッカーズ

取り壊されないと決まった1166バックパッカーズ

 実はこの数ヶ月、「大家さんが1166バックパッカーズの建物を取り壊す決断をするかもしれない」という状況にあった。詳細は割愛するが、昨日最終決定した大家さんの回答としては「取り壊さない」。なので、これまでと何も変わらない状況にいる。

「辞めたいなぁ」と思った話

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スタッフ向けに、ゲストハウス開業に向けた勉強会をやってみた

スタッフ向けに、ゲストハウス開業に向けた勉強会をやってみた

 今、1166バックパッカーズで働いているスタッフのうち、2名が将来的に自分のゲストハウスの開業を希望している。振り返ると、これまでも数人の元スタッフがそれぞれのゲストハウスを開業した。ただそれは必ずしも「1166bpで働いた= ここでの経験が活かされて開業に至った」ということではない。その人たちは、うちで働こうが働かなかろうが、結果自分のゲストハウスを開業していたということ。そういう強い思いを元

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2023周年祭を終えて

2023周年祭を終えて

 例年同様に10月は慌ただしくすぎていった。特に今年はインバウンドも好調で、平日・週末の差がほとんどなくお客さんが来てくれている。ありがたい。という前置きをしているのは、今更ながらに先月末の周年祭を振り返ろうとしているから。

秋の香り

 2010年の10月。もちろん開業するからにはお客さんに来てもらおうと考えていたが、とりあえずはゲストハウスをここでスタートすることが目標になっていた。石橋をし

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